唐揚げといえば肉と衣のハーモニーですが、唐揚げのうまさの要因を考えると、食感はかなり大きなウエイトを占めると言っても過言ではありません。そして世界最大のファン協会日本唐揚協会主催の唐揚グランプリ西日本しょうゆダレ部門最高金賞受賞店「舷喜屋(げんきや)」は、マニアの間では砂ずり(砂肝のこと)が最も旨いと評判です。そこで今回お勧めするのは、その「舷喜屋」の「砂肝からあげ」です。
コリコリした食感としょうゆがしっかり染み込んだ味わいに感動
やすひさ的に言えば、贈り物というよりは自分で食べる用にまず買っていただきたいという気持ちが強い品です。で、感動の末、贈り物というのがよろしいかと思っているものでございます。
まあ、美味いですよ。特に舷喜屋のずり(砂肝のこと)は味がとにかく染みこんでいて、食感のコリはもちろんのこと、そこからすぐさまニンニクの香りとしょうゆの味が口に広がるのが、圧倒的なのです。通常のずりだと味の染みこみがなかなか入りきらないで出されるのが一般的だとは思いますが、ここのはそこをきちんと染み込ませてくる染みっぷりがヤバイんです(笑)。食べてみてください。
で、唐揚げそこまで好きじゃない的な人にも充分に堪能してもらえるのは間違いないのですが、唐揚げって油使うから手間がかかるじゃないですか。で、これを買っても手間はかかります(笑)。ただどの程度かはわかってもらった上で、それを踏まえても美味いしいし、その手間惜しむのもったいないですよという想いを乗せてレポート風に書いてみますね。
砂肝からあげのおいしい揚げ方
発泡スチロールに入って冷凍で届きます。中身はこちら。

欲張って1kg頼んだのがバレましたね。すぐ食べたいので、解凍したいけど、電子レンジで解凍はしたくないので、そんな時はこうやって解凍!

氷水にいれておくと、圧倒的に早く解凍できちゃうのでやすひさはいつもこのやり方です。夕方に氷水にいれたら夜には解凍済み!
で、説明書に書いてある通り、水気を取ります。やすひさは網に乗せてほっておくと同時に、キッチンペーパーで水を拭き取るくらいの勢いで水気(ほぼタレ)を取ります。

で、粉つけです。唐揚げの聖地中津の唐揚げは大体は薄衣が基本です。プロっぽい粉のつき方で、揚げ上がりもいい感じになるやり方ですが、単純に網を使って、パンパン余計な粉を全部落としきるんです。肉はそうは言っても水気がありますから、そこに薄っすらつけばそれでOKです。

余計なタレも、余計な粉も全ていらないのです。そこにあるタレは肉に入っているもの以外は焦げの原因になるだけで味を損ねるわけです。そして最小限の衣で肉の食感をなるべく阻害しないということなのです。
で、揚げますけど温度は180度くらいです。二度揚げするのであれば、ざっくりで大丈夫。

揚げ時間は3分と説明書に書いてありますが、やすひさはまず一度目の揚げを1分程度であげちゃいます。で、ひとしきり全部一度揚げを1分で揚げきってから、二度目を揚げます。二度目は3分−1分で残り2分でもいいですし、火は通っていますので、お好みの色合いとか衣の硬さでいいと思います。

やすひさはこんな感じのよく揚げた焦げる手前が好きなのでこんな色ですが、お好みに応じて揚げ時間を変えてみてください。
最後に、このずりは誰が食べても喜んでもらえる唐揚げだと思います。ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか? 唐揚げ大好き、やすひさてっぺいがお送りしました。

(日本唐揚協会 代表)