暑い夏は、チョコレートをひんやり、さっぱりと楽しめるアイスクリームが人気です。チョコレート専門店にも、様々な趣向を凝らしたアイスクリームが並んでいます。
中でもひときわ、カカオの個性が際立って感じられるのがこちら、ミニマルの「プレミアムアイスクリーム」です。
ワインと同じように産地や品種によって異なるカカオの香りの違いを楽しめるよう、3つの産地別カカオを使ったアイスクリームがあり、風味を比較することができます。
ビーントゥーバーの専門店「Minimal(ミニマル)」
ミニマルは2014年、東京都渋谷区に富ヶ谷にオープン。カカオ豆を入手し、板チョコレートにするまでの工程を一貫して行う「ビーントゥーバー」の専門店です。チョコレートの世界だけにとどまることなく、ドリンクとのペアリングの提案や、異業種とのコラボレーションを積極的に行い、チョコレートの新しい楽しみ方を発信している人気店です。
ビーントゥバーチョコレートファンの方は、カカオ分の高いチョコレートバーを味わってカカオの個性を比較することが多いですが、アイスクリームを食べながら、違いを見つけるのもおすすめ。
特にカカオ豆からチョコレートを作る専門店のアイスクリームなら、全プロセスに携わり、カカオの個性に深い理解があるため、カカオのキャラクターがはっきりと表れていることが多いです。
カカオの風味がしっかり口の中に広がるアイス
プレミアムアイスクリームは3種類。
「ナッティ」はハイチ産カカオを使用。ローストしたナッツのような風味が特徴です。「フルーティ」は、ベトナム産カカオを使用。柑橘やワインビネガーのような爽やかな酸味、ベリーのような風味があります。「セイバリー」はトリニダード・トバゴ産カカオを使用。樹木やディルのようなハーブの香りを持っています。
ミニマルのチョコレートは、荒く砕いたカカオの粒子を残しているので、アイスクリームにもザクザクとした食感があるのが特徴です。粒を噛み締めるごとに、カカオの風味がお口の中に広がるのがわかる筈。
1カップでアイスクリーム屋さんの2スクープくらいでしょうか。1種類ずつも良いですが、3つを同時に少しずついただくと風味の違いが明確になって、新たな発見があると思います。
昨年よりカカオ感をアップして美味しく
伺ったところによると、アイスクリームは、去年よりもグレードアップしているそう。よりなめらかでやわらかなテクスチャーに調整、チョコレート自体を35%増量しているそうです。
夏は、ちょっといつもと違うチョコレートアイスクリームを味わってみてはいかがでしょう。育った国ごとに違う、カカオの個性的な風味に、アイスクリームをきっかけに出会えると思います。