鮑! 伊勢エビ! ホタテ! 主役はスープ! 海の幸で幸せ気分/【連載】達人おすすめのお取り寄せ

海の幸のスープ3種詰め合わせ 伊勢せきや
小倉朋子さん
(食の総合コンサルタント・食輝塾主宰)
フードプロデューサー・大学講師・食輝塾主宰・日本箸文化協会代表。24時間「食」一食、毎日自ら食実験!飲食店、企業のプロデュース、メニュー開発、食事マナー、トレンド、食文化、ダイエット、食育まで専門分野は多数。食から凛と生きる教室「食輝塾」主催。TV・ラジオにもレギュラー出演。

スープは、西洋料理では「メインディッシュの前」に出てくる前菜のような位置づけとされています。でも、本当においしいスープは、スープだけで幸せ気分を盛り上げてくれますよね。スープがメインディッシュになってしまうような。

英語ではスープは「eat soup」と表現されて、食べるもの。口に含むようにいただきます。でも日本ではスープを「飲む」と表現するように、喉越しで味わう飲み方です。西洋と日本では、実はスープの飲み方が違うんです。

スープが喉を通り抜けるほんの一瞬の間に「おいしい」を感じる、喉越しの味わい方。本当においしいスープのときは、喉も喜ぶ(笑)。「もっとちょうだい!」って喉が(笑)。ふくよかに膨らむ感じになります。

喉だけではなく、その味わいは口いっぱいにも広がるし、飲む前の風味だったり、いったん飲みこんだ後にもまた湧き上がってくる香りだったり、五感も満足するんですよね。それがスープの面白さだと思うんです。

伊勢海老の殻の濃厚さや、鮑とほうれん草のマッチングって、お取り寄せならではのプチ幸せではないでしょうか。

海の幸だけではなく、様々な野菜も入れているので、バランスのよい仕上がりです。3種ともクリーム仕立てなので、飲みやすく満足度も高いです。

海の幸のクリームスープは、パンやチーズとの相性もバッチリです。

「鮑グリーンスープ」は、淡いグリーンスープの美しさと鮑のアクセントが良い相性。クリーミーなスープの中に、鮑のコリコリとした食感が加わって旨みもあります。

「伊勢えびスープ」は、伊勢えびの殻ごとえびの身とともにバターでソテーしていて伊勢海老の風味が濃厚です。フランス料理の伝統的なスープを、伊勢せきやさんでは野菜でしつこさを軽減させているので、飲みやすく仕上がっています。

「帆立クリームスープ」は、数種類の野菜をじっくりと煮込んで、干し貝柱、赤にし貝を加えて生クリームで仕上げています。貝柱は、中国料理では良い出汁が出るので、料理の旨味を出すためによく使われるんですよ。本当に良い出汁になるんです。

伊勢せきやさんは、鮑などの海産物を中心に、進物品やごはんの素、佃煮や珍味など伊勢の良品を扱う「伊勢愛」を感じるお店です。伊勢は食文化豊かな大好きな場所のひとつ。海の幸スープを飲みながら、お伊勢参りをした気分? ちょっとそれは無理があるかな(笑)。

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フードプロデューサー・大学講師・食輝塾主宰・日本箸文化協会代表。24時間「食」一食、毎日自ら食実験!飲食店、企業のプロデュース、メニュー開発、食事マナー、トレンド、食文化、ダイエット、食育まで専門分野は多数。食から凛と生きる教室「食輝塾」主催。TV・ラジオにもレギュラー出演。