
和菓子女子
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第34回目は、秋田・木村屋の「元祖 花見だんご」を紹介します。
珍しい「元祖 花見だんご」を発見!
ポカポカとした陽気が続くようになりました。この時期欠かせないもの、といえばやっぱりお花見です。そして、お花見に欠かせないものといえば、ことわざの通り、「おだんご」ではないでしょうか。
お花見だんごといえば、3色だんごでしょ!と思っていた私は、先日衝撃を受けました。なんと、秋田県、横手市にはちょっと変わったお花見だんごがあるというのです。
その地域に根付く文化や食べ物が大好きな私。なんだそれはー!と「元祖 花見だんご」を早速注文しました。
鮮やかな桜が描かれたパッケージはとても春らしく、まるでお花見をしているようなうきうきした気分になります。

包みを開けるとパックに入ったおだんごが出てきます。想像はしていたものの「ほんとに羊羹がかかってるー!」とびっくりしてしまいました。今回は5本入を購入しましたが、3本入り、10本入りがあり、食べる人数に合わせて購入できます。

意外な思いつきで生まれたおだんご
木村屋は秋田県・横手にある、明治35年に創業したお店。今回紹介する「元祖 花見だんご」は大正時代に生まれました。あんこではなく羊羹がかかっている、というなんとも珍しいおだんごです。
木村屋ではもともと羊羹を得意としていたところから、おだんごに羊羹をかけたらどうだろう?という思いつきがきっかけで生まれました。一般的な丸いだんごの形だと羊羹が流れてしまうため、現在の平べったい形に落ち着いたんだそうです。

横から見ると確かにおだんごの形が平べったい! そしてこれでもか、というほどたっぷりの羊羹がかかっています。どんな味がするんだろう? どんな食感がするんだろう? 初めてのおだんごに胸は高まるばかり。一口がぶっといただきます!

羊羹部分は想像していたよりもあっさりとした甘さ。さっぱり食感でとても食べやすいおだんごでした。うーん、これはハマってしまいそう! お茶やミルクと食べるとより和やかな気分になれます。おいしいおだんごと共にお花見気分を堪能してみてくださいね。2月~5月までの限定商品です。