おとりよせネット賞も決定! 国産の“美味しい”を発掘する「食べるJAPAN 美味アワード」発表

温泉ワインうなぎ蒲焼き

日本全国には、まだまだ知られていない美味しいものがたくさんありますが、日本各地の美味を発掘すべく活動しているプロジェクトがあります。それが「食べるJAPAN」。その「食べるJAPAN」が、「食べるJAPAN 美味アワード2021」を開催しました。

食べるJAPAN 美味アワード2021 ロゴ

美味発掘を行うプロジェクトやアワードは他にもいくつかありますが、「食べるJAPAN 美味アワード2021」はそれらとちょっと違った新しいアワードです。「美味しさ」に加え、「安心・安全」「SDGsゴール達成への取り組み」など、国産にこだわり、未来に繋げたい商品を選定しています。

今回、料理評論家で服部学園理事長・校長を務める服部幸應さん、西麻布の大人気イタリアン「リストランテアルポルト」の片岡護シェフをはじめ、有名日本料理店「分とく山」料理長で各メディアでも活躍中の野﨑洋光さんなど、日本トップクラスのシェフや専門家、そしておとりよせネットの編集長も参加し、日本全国から応募があった142の食品食材を実食。グランプリ1品、準グランプリ3品、特別賞・協賛賞7品の授賞商品を含む、全54品を認定しました。

食べるJAPAN 美味アワード2021 表彰式

受賞した商品の中から、今回はグランプリ、準グランプリ、おとりよせネット賞をご紹介します。どれもお取り寄せできるものばかりですよ。

【グランプリ】稚魚から育てたうなぎをワイン入りタレで手焼きした蒲焼き

今回グランプリを受賞したのは、甲信食糧の「温泉ワインうなぎ蒲焼き」。使われているうなぎは、山梨県の清らかな水(温泉)で稚魚(シラス)から育てられた山梨県産のもの。

温泉ワインうなぎ蒲焼き

それを山梨県産のマスカット・ベリーAで作られた赤ワイン、山梨県産の醤油、本みりん、酒を混ぜた特製のタレで手焼きしています。まさに山梨県産にこだわった一品です。

【準グランプリ】豆腐100%で造られた、まるでお肉のような食感の“そぼろ”

準グランプリ1商品目は、フェリーチェの「TOFU MEAT(トーフミート)」。にがり以外の添加物は一切使わずに、国産大豆100%で造られた豆腐を独自の技術で加工。まるでお肉を使って造られた“そぼろ”のような食感が楽しめます。

TOFU MEAT トーフミート

冷凍で届きますが、肉とは違い固まらないので、解凍不要。ほぐすだけでそのまま調理できるのも嬉しいポイントです。ベジタリアン、ヴィーガン、ハラル向けのメニューにはもちろん、アスリート向けの食材としてもおすすめです。

【準グランプリ】島根県の珍味! 他にはない旨味が楽しめるさばの塩辛

2商品目の準グランプリを受賞したのは、岡富商店のさば塩辛。地元島根県でしか出回らない珍しい一品で、天日塩のみを使い、発酵と熟成を重ねた旨味がたっぷり。魚好き、サバ好きにはたまらない味わいで、お酒との相性も抜群です。

さば塩辛

骨は取り除かれていないのですが、これはさば塩辛にとって、骨や皮から出る旨みが大切だから。そんな昔ながらの製造方法にこだわって作り続けられています。

【準グランプリ】新鮮なバラの花びらを使った、色合い鮮やかなシロップ

そして最後の準グランプリは奥出雲薔薇園の「ローズシロップ」。島根県内で有機栽培で育てた食用薔薇を使ったローズシロップです。早朝に摘み取った新鮮なバラを手作用で厳選し、煮詰めて作られています。人工香料や着色料は一切使っていないので、バラ本来の香りや色、風味がしっかりと楽しめます。

ローズシロップ

シリアルやヨーグルト、サラダ、ケーキなどのトッピングとして使うと、見た目も味わいも華やかになりますよ。

【おとりよせネット賞】コロナ禍で閉店した店舗の人気メニューがクラウドファンディングで復活!

おとりよせネット賞に選ばれたのは、株式会社ハートピアコーポレーションの「炙りのどぐろめし」。上質な島根県浜田産ののどぐろを、日本海の藻塩をふって皮目を炙り、脂の旨味が存分に味わえる商品です。

炙りのどぐろめし

コロナにより閉店した「さくら川」の看板メニューを家庭用に商品化するため、クラウドファンディングを実施。521人の方からの支援を受け、商品化されました。

伊藤梢(おとりよせネット編集長)のコメント:
閉店してしまったお店の看板メニューの復活は、ファンの力があってこそ商品化できた品。地元島根県浜田産の高級魚のどぐろは脂のりもよく、特製の塩麹白みそでお米を炊くため、今まではお店に行かないと食べられなかった味を、自宅で味わうことができる。今後も全国の知られざる逸品へスポットライトを当てるお手本として、自体に合った商品開発やチャレンジを続けてほしいですね。

本当に安心安全なものを作る生産者さんを応援したい

審査委員長を務めた服部幸應さんに、お話をお伺いしたところ、「いろいろな食品がありますが、本当に安心安全なものを見つけ出すのは大変です。今回はその基準の中で、本当にいいものを選びたいという気持ち」で、今回のアワードに臨まれたそうです。

「もちろん審査員によって評価の違いは出てくるとは思いますが、それぞれの経験の中で安心安全という価値観に基づいて“これはいいものだ”という基準で選ぶことは、とても意義があることですし、今回のアワードの果たす役割は大きいと思っています」とのこと。

試食した商品を振り返っていただいたところ、「今回の審査会で出てきた商品はどれもレベルが高く、これは上位選出したいなと思うものがたくさんありました」としつつ、「反面、商売だけが中心になり、安い素材をいかに上手に使おうかと考える生産者さんも少なからずいます。ただ、安い代替品ばかりを食べていると、本物を食べてもその味わいがわからなくなってしまいます」と、いまの日本の食に対する危機感も。

「今回のアワードをきっかけに、ちゃんとしたものを最初から作ってくれる生産者さんや、向上心を持って頑張っている方々を応援していきたいと思います」(服部さん)。

「リストランテアルポルト」の片岡護シェフにも、「消費一辺倒だった社会が、資源を有効に使っていかないといけない社会に変わってきています。もっと言うと、資源がなくなる時代になるかもしれない。子どもたちや孫たちがそんな時代に関わっていくことを思うと、いま自分たちができることってなんだろうと考えるようになりました」という危機感のようなものがあったそうです。

「日本や世界全体が食べ物について、もっと真剣に考えないといけない時代がもう来ていると思います。とは言え、急に食べ方や食べるものを変えようとしてもそれは無理ですから、徐々に変えていくことを始めなければいけない。少数ですが、それを実践されている生産者さんもいます。それを多数にしていきたい。そのきっかけになれば」と、今回のアワードに参加した意義を教えてくださいました。

食べるJAPAN 美味アワード2021 片岡護シェフ 服部幸應氏

ちなみにお取り寄せも大好きというお二人。選び方や見つけ方をお伺いしました。

「主に旅行したときに買ったり、誰かからもらったりしたときに、いいものを見つけたら、お店に電話して確認したりしています。おすすめされるよりも、自分の価値基準(特に安心安全)に合っているかで選ぶことが多いです」(服部さん)

「自分の好みをよく知っている奥さんが選んでくれることが多いです。それが美味しければ、いろいろな人に配ったりもしていますね。そうやって輪が広がっていくのは楽しいですよ」(片岡さん)

最後に、お二人から示し合わせたように「何を贈るかよりも、どうすれば喜んでくれるかを考えて選ぶことが大切ですよ」と教えていただきました。

温泉ワインうなぎ蒲焼き