チーズが苦手でも食べやすい!初心者におすすめのチーズと食べ方/チーズの基本 vol.3

プロヴォローネチーズのステーキ前

チーズ大好き!という方が多い一方で、チーズが苦手!という方も割と多いもの。実際私が主宰しているパン教室でもそういう生徒さんがいらっしゃいますが、試しにちょっとだけ食べていただくと、「あれ、このチーズは大丈夫!美味しい!!」ということや、「固形のチーズは食べられないけど、とろとろチーズは大好き!」ということも実は多いもの。

そんな経験も踏まえつつ、どんな方でも美味しく食べやすいチーズ、そして食べ方をご紹介したいと思います。

チーズが苦手な人でも食べやすい、おすすめチーズ

チーズの基本材料は乳と塩。とてもシンプルですが、出来上がるナチュラルチーズは、それはそれはバラエティ豊かで味わいも様々。フレッシュタイプ、白かび、青かび、ハードタイプ…等、いろいろありますが、その中にはチーズが苦手な方でも食べられるものも多くあります。まずはそのままでも食べやすくておいしいチーズを5つご紹介します。

コンテ

チーズが苦手、という方に私がまず食べてもらうのが、コンテ。スイスとの国境、フランスのジュラ山脈一帯で作られているハードタイプチーズです。フランスでの生産量第1位を誇り、老若男女問わず愛されいてとても風味豊かで美味。“昔、プロセスチーズを食べてからチーズ嫌いになった”という方には特におすすめです。

コンテ

ブッラータ

ここ数年、世界的にブームになっているブッラータ。モッツァレラ生地を袋状にした中に、細かく裂いたモッツァレラとクリームをたっぷりと詰めたものです。昨年あたりから日本のスーパーでも見かける様になりました。さっぱりとクセのないモッツァレラと濃厚クリーミーな中身の組み合わせは目にも舌にも美味しく、一度食べるとまた食べたくなるチーズです。そのままに塩・胡椒・オリーブオイルをかけたり、いちごや桃等のフルーツや生ハムと合わせて前菜にしたり、サラダやパスタにのせたりしていただきます。

ブッラータ

リコッタ

チーズを作った後に残るホエー(乳清)を原料にして作るリコッタ。見た目はざる豆腐かおぼろ豆腐のよう。ひと口食べると、ミルクの優しい甘味が幸せ気分にしてくれます。そのままでも美味ですが、塩・胡椒・オリーブオイルをかけたり、はちみつをかけてデザートの様にいただいても。

リコッタ

タレッジョ

北イタリア、ロンバルディア州で作られているウォッシュタイプチーズ。比較的穏やかな香りで、むっちりなめらかな生地はミルクの優しい味わいです。そのままでも、パンやグラタン等にのせて焼いても美味です。

タレッジョ

モンドール

こちらも穏やかな風味のウォッシュタイプ。フランスとスイスの国境地帯で作られています。秋~冬のシーズンになると、ちょっと高級な日本のスーパーでも山積みになるので、ご存じの方も多いと思います。熟成すると中がとろ~りと柔らかくなるので、スプーンですくっていただきます。とろりとしたチーズの様子に、苦手な方でも思わずそそられるようです。

モンドール

他には、お馴染みの白かびチーズ、カマンベールやブリー・ド・モーも食べやすいですし、ここ数十年で増えてきた、ダブルクリームやトリプルクリームとカテゴライズされる乳脂肪の高いもの(ブリア・サヴァランやデリス・ド・ブルゴーニュ等)もおすすめです。

チーズが苦手な方でもチーズがもっとおいしく味わえる食べ方

チーズが苦手な方でも、「ピザとかグラタンとか、とけたチーズは大丈夫!」という方は多いのではないでしょうか?食べ方によってチーズの味わいは大きく変わります。そこでチーズが食べやすくなる食べ方と、その食べ方に合ったチーズをご紹介します。

まずは加熱して食べてみよう!

チーズが苦手という方は、まずは加熱してみましょう!チーズがとろ~りとろけた様子は、気分がとても上がりますよね。とけたチーズには、魅力というか魔力すらあるように感じます。

ピッツァやグラタンのトッピング、チーズフォンデュ…と、加熱にもいろいろありますが、ご家庭で手軽に楽しむなら、まずはチーズトーストを試してみてください。グリュイエールやコンテ、エメンタール等のチーズを中心に、何でも良いのでパンにのせて焼いてみましょう。それだけで十分に美味しく食べられるようになります。

加熱チーズの中でも特におすすめなのが、プロヴォローネチーズのステーキ。テフロンのフライパンで両面をこんがりと焼き、とろけたところに塩・胡椒をぱらり。ん~!至福です!

プロヴォローネチーズ

また、ここ数年大人気の“ラクレット”も加熱チーズの代表格。チーズのとろけたところをナイフで削ってざ~っとかける様子に歓声が上がります!  

ラクレット

料理に混ぜ込む&溶かし込む

お料理に混ぜ込んで存在を分かりにくくするのも、苦手なものを食べる時の常套手段。と言ってもチーズを混ぜたお料理って、ぐ~んと美味しくなるから、とても前向きな食べ方です。パスタやお料理のソースに混ぜ込むなら、おろしたグラーナ・パダーノやパルミジャーノ・レッジャーノ、そしてペコリーノ・ロマーノがイタリアでの定番チーズです。

ペコリーノ・ロマーノ

また、煮込み料理を作っていて、何かひと味足りないな、という時にもチーズを入れると味が決まりやすくなります。

サラダ等のお料理にトッピング

チーズおろしで粉状にしてお料理にかけたり、野菜のピーラーやスライサーでうす~く切って乗せてみましょう。見た目も華やか、味わいも深くなります。また他の食材と一緒なら、チーズの味もさほど気にならないものです。コンテやパルミジャーノ・レッジャーノ、グラーナ・パダーノ等、ハードタイプのチーズがおすすめです。

チーズを振りかけたサラダ

はちみつやジャムをかけて

チーズと甘味の相性って、実は抜群!特に、甘さに凝縮感のある蜂蜜やジャムはおすすめです。ほとんどどんなチーズと合わせても美味しくなるので、ぜひお試しください。

低糖質で高たんぱく、カルシウムもたっぷりなチーズ。小さなお子様からお年寄りまで、体の為にもぜひ摂っていただきたい食べ物です。食べやすいチーズ選び、食べやすくなる食べ方で、より多くの方に、より美味しくチーズを楽しんでいただけると嬉しいです。

小笠原由貴さん
チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰
旅行会社勤務を経て渡米。料理修行を通し、地産地消、オーガニック、素材を活かした料理を知る。帰国後、レストランやチーズ専門店で働いた後、パン教室をオープン。質の良い食材を求めて、お取り寄せするのはもちろん、国内外の生産者を実際に訪ねている。また、チーズセミナーの講師を務めたり、記事執筆を行う。スウェーデンMATEUS社の食器を販売する“La Table”も運営。

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小笠原由貴さん(お取り寄せの達人)

旅行会社勤務を経て渡米。料理修行を通し、地産地消、オーガニック、素材を活かした料理を知る。帰国後、レストランやチーズ専門店で働いた後、パン教室をオープン。Simple & Natural をモットーとするレシピに質の良い食材は欠かせず、美味しいものを求めて、お取り寄せするのはもちろん、国内外の生産者を実際に訪ねている。また、チーズセミナーの講師を務めたり、チーズについての記事を執筆。スウェーデンMATEUS社の食器を販売する“La Table”も運営。