パティシエの手でポップに大変身!あの昔なつかしいおやつ菓子

しまなみレモンケーキ 8個

ここ数年、「なつかし系」などと呼ばれる、子供の頃のおやつを思い出させるような菓子が復刻ブームとなっています。

「レモンケーキ」はその代表格で、昭和40~50年頃に流行しましたが、今再び、人気パティスリーから続々とレモンケーキが登場。その中でも注目を集め、雑誌『BRUTUS』の2015年12月号おやつ特集の表紙も飾ったのが、「パティスリー1904」の「しまなみレモンケーキ」です。

誕生したのは今から4年以上前。お店は目黒区東山にあり、黒を基調としたスタイリッシュな外観と、倉庫やファクトリー風の職人らしい内装で、男性のお客様でも入りやすいと評判です。

まず目を引くのは、黄色い紙に赤やグリーンを配した色鮮やかなキャンディー包みのパッケージデザイン。「Lemon Cake」の文字もレトロモダンでポップな印象。手土産にもおもてなしにもぴったりで、センスがいい!と思ってもらえそうです。

こちらには、瀬戸内海に浮かぶ愛媛県岩城島(いわぎじま)で除草剤・化学農薬を使用せずに栽培された「しまなみレモン」を使用。

果汁がたっぷり入った生地はしっとりふんわり。表面を覆うレモン風味のチョコレートには、アクセントとしてレモン皮もトッピング。よりいっそう、爽やかな香りが楽しめます。

実は私も、愛媛県の岩城島を訪ね、レモン出荷場を見学させていただいたことがあります。岩城島は「青いレモンの島」として有名で、11月からグリーンレモンの出荷が始まり、12月には黄色く熟したレモンが旬を迎えます。

レモン農家の奥さん達の選果作業の手捌きには感心させられました。そんな思い出もあって、この「しまなみレモンケーキ」を初めて見た時は、ぜひいただかなくては!と思わずにいられませんでした。

「1904」のものは、生地全体が黄色いチョコで覆い尽くされた姿ではなく、下1/3くらいに生地の焼き色が見え、その色もしっかり焼き込まれたきつね色なのが嬉しいところ。

レモンケーキは、特に全国的に見るとマーガリンを使ったしっとりやわらかタイプも多いのですが、こちらにはしっかりとバターが使われていて、生地の香ばしさがレモンの酸味や爽やかな香りと対比をなしています。

どんな飲み物とも相性よく楽しめますが、私はストレートの紅茶といただくのが好きで、レモンティーをいただいているような気分も楽しめます。

ちなみに、店名の「1904」は、明治三七年に当たるこの年以降、日本で急速に産業が近代化していった時期を示します。オーナーパティシエである松野明シェフは、優れた工業製品に見られる、無駄を削ぎ落としたシャープな機能美に魅力を感じ、お菓子も同じと考えていらっしゃるそう。

考え抜かれたお菓子は、ベーシックな本物の素材から生まれる間違いない味覚や、最も美味しく感じられるフォルムや、心を楽しくさせるパッケージデザインを持っています。そんな松野シェフの哲学が伝わる「しまなみレモンケーキ」。大人のお茶会にお勧めです。

平岩理緒さん
スイーツジャーナリスト
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。

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平岩理緒(スイーツジャーナリスト)

スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。