
お取り寄せ生活研究家
窓を開けると心地よい秋の雰囲気。店頭でも一気に「秋限定」の味が増えて来ましたね。
秋の味覚といえば栗。ここ数年モンブランを始め、栗を使ったスイーツが人気ですが、今回は贈り物としてもおすすめしたい、丹波栗を贅沢に使ったロールケーキをご紹介します。
時代の変化に寄り添う、100年以上の歴史を持つ中島大祥堂
1912年(大正元年)に創業し、「一番大切な人に食べてもらうお菓子づくり」をコンセプトにしている中島大祥堂。作り手から贈り手そして貰い手までつながっていくお菓子によって生まれる「想う時間」、「つながる縁」を大切にされています。
私自身「贈り物」に対して同じように主役は「人」だと常々思っているので、このお店の思いにとても共感しています。
中島大祥堂にはいくつかのお菓子ブランドがありますが、今回ご紹介するのは、お店の名前がそのままブランドになっている、中島大祥堂の「丹波栗のロールケーキ」。
兵庫県丹波市にある本店は、築150年の織田藩の家臣と家族のために作られていたもので今では貴重な茅葺き民家、里山の恵みを味わえるカフェとパティスリーが備えられています。

実はこの民家、一度解体され、倉庫で眠っていたもの。それを再生し、今に繋げたというのも中島大祥堂の「つなげる」に通じるものがありますね。丹波栗や黒豆を使ったお菓子が人気で、ホッとするようなお菓子が揃っています。
たっぷりの丹波栗と素材の良さが生きているロールケーキ
丹波栗は粒が大きくて、煮崩れしづらく、ほくほくした食感と深みのある甘みが特徴。そんな丹波栗の渋皮煮がたっぷり入った「丹波栗のロールケーキ」は、栗の柔らかすぎない程よい食感を残してあり、食べると一気に秋の気分になります。

たっぷりのクリームは北海道根釧地区の生乳だけを使った生クリームを使用していて、後味さっぱりなのに、しっかりしたミルク感を感じられます。
兵庫県の小麦と卵黄を使った生地は、ふわふわしているのに口に入れるとしっとり。カステラのような弾力があり、完成度が高くて驚きます。

冷凍で届くので好きなタイミングで解凍するのですが、栗の食感、クリームのなめらかさ、生地のふわっとしっとりを最大限楽しんでもらいたいから、冷蔵庫でしっかり全解凍がおすすすめです。ロールケーキの長方形の箱は冷凍庫の中にも収まりやすく、贈られた方に負担もかかりません。
丹波栗と聞くと、それだけで私は小さい頃に「栗はやっぱり丹波よ」と言っていた祖母の声を思い出します。
栗や黒豆の季節になると父が車を出し、みんなで買いに行っていました。ついでに山を散策、山菜を手にする母と祖母の後ろをススキを持って歩いた記憶がよみがえります。
子供でしたので栗や黒豆の良さはまだわかりませんでしたが、今は私も同じようなことを口にして、山に行くと食べられるものについつい目が行きます。食に対してのこだわりは祖母から娘である母へ、そして孫の私につながっているんだなと感じます。
そんな丹波栗をたっぷり使って作られた「丹波栗のロールケーキ」。丹波の里山の季節の香りを感じる一品で、これからの季節のお祝い用のスイーツとしておすすめします。

なおひとつひとつ手作りで丁寧に作られているため、一日の販売数に限りがあるそうです。入荷は毎日ありますが、ギフトでお届けしたい日など決まっている場合には、余裕を持って購入してください。