
和菓子女子
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第48回目は、「生餅アイス」を紹介します。
暑くなってきたこの季節、水ようかんや寒天など涼しげなものを見かける機会も増え、ずいぶんと夏らしくなってきました。
ちょっと変わった、夏らしい和菓子はないかな、ぼんやり思っていた時、出会ってしまったのが今回紹介する「生餅アイス」でした。え⁉︎お餅が!?アイス!?と、とっても衝撃を受けたと同時に、頭の中は生餅アイスでいっぱい。早速頼んでみることにしました。
お餅好きのためのお餅が主役のアイス
「もちもなか源七」は富山県魚津の地で、黒部や入善に伝わる郷土菓子「芋かいもち」を中心に、餅やおこわなどの製造販売を手がけてきた「餅屋源七」というお餅屋さんが始まり。3代目が作ったお店がもちもなか源七です。
お米を食べる感覚で餅をたくさん食べて育った3代目。スイーツも主食も、お餅はなんでもできる!自分の店を持った時にはアイスを作ってみたいと思っていたんだそう。
“お餅が主役で、お餅としてのポテンシャルを感じられるものでなければ、餅屋で産まれた自分が作る意味はないだろう”そんな熱い想いのもと、卵や乳を使わずで作ったお餅をアイスにした、“お餅が主役のアイス”が誕生しました。
餅本来のやさしい感じがしっかりとあらわれていて、お餅好きにはたまらないアイスとなっています。また、この餅アイスは普通のアイスを食べた時のように、歯が痛くなったり、頭がキーンとなる心配がありません!
口に入れた時は甘くても後味はスッキリする和菓子の特徴が、この生餅アイスでもしっかりと表現されています。
シャリっと!もちっと!トロッと!
そんな生餅アイスの種類は
・ほうじ茶ナッツ
・まっちゃ
・黒蜜きなこ
・ごまみたらし
の4種類。生餅アイスは凍った状態で届きます。

溶けるとどんな感じになるのかなぁ……とワクワク!おすすめの食べ方は、まわりが柔らかくなるくらいまで待つこと。電子レンジで少し温めてもいいのですが、どんな感じで溶けていくかじっと眺めてしまいました。
さぁ、周りが柔らかくなったところが食べ頃。早速食べてみましょう!まずは「黒蜜きなこ」。お餅は香ばしいきな粉味。上から濃厚な黒蜜がたっぷりかかっています。

一番お餅っぽさを感じるのがこの商品。しっかり甘い、黒蜜にうっとり!
「まっちゃ」は抹茶味のお餅の上にあんこがのっていて、一番和菓子っぽい味わい。抹茶は風味を感じる程度で苦味はありません。あんこもとってもおいしい!

斬新な味を楽しめるのは「ほうじ茶ナッツ」!お餅はほうじ茶味で、ほうじ茶の香ばしい香りが楽しめます。そして、お餅の上には柑橘の香りがするナッツ。

とろっとしたお餅とカリッとしたナッツがアクセントになって楽しい食感!一番ボリューミーで食べ応えがあります。一番驚いた、そして一番お気に入りの一品でした!
そして「ごま」。お餅にはたっぷりのごまが練り込まれ、さらにお餅の上にもたっぷりのごまが!!!もはや胡麻を食べているんじゃないか、と錯覚してしまうほどの濃厚な胡麻を堪能できます。

そしてこのトッピング部分は実は“あまじょっぱいみたらしダレ”なんです。ごまとみたらしだれが驚くほどマッチ。最後まで飽きることなく濃厚な胡麻を味わうことができます。
そして、おもしろいのが商品ページに書いてある、おすすめの飲み物。抹茶やコーヒー、そしてトニックウォーター!生餅アイスだけでも驚いたのに、なんて自由な和菓子なんだろう!と、とっても楽しい気分になりました。
お餅の食べ方は温めたり焼いたりと、基本的には暖かい状態で食べるので、溶けても冷たいお餅として楽しめるのがとても斬新でした。お餅好きにはたまらない、終始ワクワクした最高のお餅スイーツ。このワクワク感、ぜひ味わって、体験してみてください!