
(おかわりJAPAN 主宰)
「有名料亭の料理人が監修」という謳い文句の商品はさほど珍しくもありませんが、「南極料理人が監修」という商品はあまり聞いたことのないですよね。どんな味の商品かすごく気になりませんか。
今回おすすめしたいご飯のお供は、南極料理人西村淳氏が監修した「やみつきシャケ」という、鮭のほぐし身のオイル漬です。
ご自身の体験をもとにしたエッセイ「面白南極料理人」は、ドラマ化や映画化されるほどの大ヒット。書籍や映画を通じて南極料理人をご存知の方も少なくないのでは。
南極料理人と普通の料理人、何が違うか?
ともに美味しい料理を提供して喜んでもらうことは同じですが、南極料理人の場合は限られた条件で、いかに創意工夫できるかが求められます。
日常がサバイバルの南極。食料は何トンと持ちこまれますが、足りなくなってもお店には買いにいけないし、Amazonも届かない(そもそものあの時代にはAmazonもなかったですが)。 さらにごみは極力出すことができないし、水は貴重な資源。
このような厳しい環境と限られた条件の中で、いかに隊員たちに満足してもらえる料理を提供し続けることができるかが、南極料理人の腕の見せ所。
隊員たちは肉が好きなので、越冬を終えるころには野菜類や魚介類が残るそうです。ストックの食材の偏りという問題を解消するために生まれたのが、このやみつきシリーズのレシピだそうです。
菜種油には、ごろごろの白鮭とホタテ貝、たまねぎ・にんにくそして唐辛子。北海道産の白鮭の旨味に、にんにくのパンチ力がインパクト大。たまねぎの甘味もよい存在感。とどめはホタテ。ホタテ特有の旨味はもちろん、食感がこの商品の満足感をあげてくれています。
鮭を使ったご飯のお供はごまんとありますが、このやみつきシャケはほかに類似品が見当たらない。「さすが、南極料理人のアイディア料理」と思わずうなる逸品。ご飯にのせても美味しいですが、オイル漬なのでパンにつけたりパスタに和えてもOK。
ノフレのやみつきシリーズはシャケのほかにも、「ニシン」「タコ」「タラ」のトータル4種類があり、どれも北海道産の食材を使用するこだわり。4種類とも美味しいです。競合ひしめく北海道グルメの中で、今後飛躍していくだろうと期待のシリーズ。
ちなみにパッケージイラストには、「面白南極料理人」の装丁「和田誠」氏のイラストが使用されています。