
お取り寄せ生活研究家
豪華なグルメやスイーツも、印象に残るお祝いシーンに寄りそうアイテムとしてよく選ばれますが、調味料はピタッとハマると、その方の今後のキッチンにおいてなくてはならない運命の出会いになることも。
私自身もそんな風に出会い、我が家の「いつもの味」になったり、贈った方からも「あれ以来、欠かせなくなったんだよね」なんていう言葉をいただくこともあってとても嬉しいです。
調味料はみなさん定番をお持ちでなかなか冒険はしないアイテムなので、ちょっと特別な場面で「新しい出会い」を贈るのはいかがでしょうか?
これさえあれば他の調味料がなくても味が決まり、お料理好きな方にはさらにアレンジを楽しめる「ごまだし」をご紹介します。
海の街、大分県佐伯市生まれの伝統的な万能調味料
「ごまだし」ご存知ですか?
大分県佐伯市は水産業が盛んで、県内の7割近い生産量を占める漁師の街。漁港で働く女性たちの「もったいない」や「お魚を有効活用する」というアイデアから生まれた伝統的な万能調味料が「ごまだし」です。焼いたお魚をすりつぶし、胡麻や醤油ベースの調味料と合わせてできています。

この「ごまだし」をお湯で溶いてうどんとあわせた「ごまだしうどん」は、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」にも認定されている、佐伯生まれの郷土料理です。
たくさん取れたお魚を調味料と合わせることで保存もきき、「家庭の味」として引き継がれ作られていたようですが、漁村女性グループ「めばる」さんによって商品化され、全国で佐伯の味を楽しむことができます。
目分量でも味がピタッと決まる!
我が家でも数年前に知って以来、ずっとお世話になっています。運命の出会いのひとつだったと思っています。
お食い初めの魚を、食べる真似ではなく本当に食べ、幼少の頃から父が釣ってきた魚で育った大の魚好き、そしてうどん文化の関西生まれ育ち、出汁の効いたうどんをこよなく愛する私は、この「ごまだし」にするりとハマってしまいました。
単品でもお取り寄せはできますが、おすすめは「アジ・鯛・エソ」それぞれの旨味がぎゅっと凝縮されたごまだしが3本セットになったこちら。

まずは、お湯だけを入れたうどんにたっぷり入れて食べるのがおすすめです。
濃い魚の旨味と胡麻の風味…… 入れる量は毎回目分量ですが、あっさりさらっとにしたり、濃いめにたっぷり入れても味がピタッと決まるのが、毎回不思議だなあと思っています。
またアレンジとして、私は「鯛」を鯛のお刺身にたっぷり絡めてしばらく馴染ませた後、ご飯に乗せ、薬味を乗せて途中でお湯を入れて鯛だし茶漬けとして食べたり、同じ九州の郷土料理の冷汁のようにしたりしています。
ニンニクやオリーブオイル、生クリームと合わせてバーニャカウダやパスタのベースにしたり、お豆腐に乗せたり、旨味成分の塊のような、主役にも名脇役にもなれる万能調味料です。
また最近では、この他にも季節ごとの旬のお魚、例えばハモなどをつかった期間限定の「ごまだし」も登場したりしています。
漁港のアイデア、工夫から生まれた「ごまだし」。調理も簡単でアレンジも無限に楽しめます。魚の旨味を堪能できる漁村女性グループめばるの「佐伯ごまだし」を魚好き、お料理好きな方へのギフトとしてオススメします。