希少な国産を使用!クロード王妃が好んだ果物「レーヌクロード」のジャム/【連載】達人おすすめのお取り寄せ

レーヌクロードジャム 160g ジャムこばやし
河原有里さん
(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。

最近私がはまっているジャムをおすすめしますね。長野県にある、ジャムこばやしさんのレーヌクロードのジャムです。朝はパンやヨーグルトと一緒に、夜はワインと一緒に。

レーヌクロードは、私が一番好きな果物です。私が初めてレーヌクロードを見たのは、オーストリアの市場でした。

旅先では、必ずその土地の果物を食べることにしています(もちろん果物だけでは終わりませんが……)。何かわからない果物だったので、早速買って食べてみたのです。

果皮が緑色なのでまだ未熟なのかな?と思いましたが、とても甘い香りがします。青梅かな?プラムかな?食べてみたらとても芳醇な甘さに感動。完熟しても色づかない、プラムの仲間、プルーンの一種だそうです。

レーヌクロードの直訳は「クロード王妃」。16世紀のフランス国王フランソワ1世の王妃クロード(Claude de France)が好んだことに由来するそう。

現地で食べた果物のジャムを見つけたら、つい買ってしまいます。海外だと生果は持ち帰れないし、というのもありますが、ジャムには生果とはまた違う美味しさと楽しみがあるんですよね。

同じ種類の果物を使ったジャムでも、国や土地によって違う風味に仕上がっているのが興味深いです。

日本でレーヌクロードを見かけることはほとんどありません。オーストリアやフランスで食べたレーヌクロードは、日本で育てるとどんな味になるのかな、と妄想していたら、長野県でごく少量生産されているらしいという噂を聞きました。

そして見つけたのが、ジャムこばやしさんのレーヌクロードジャム。

早速お取り寄せししました!国産のレーヌクロードの味に感動。芳醇な風味と甘さはジャムになってもそのままでした。

ジャムこばやしさんのジャムは、生き生きとしています。とてもフレッシュな味わいで、季節感、土地の空気感も感じました。創業時は青果店だったそうですよ。

こちらのジャムに出会ってから、ワインを飲むときの料理に、生の果物を使うのと同じ感覚でジャムを使うことが増えました。

ジャムこばやしさんのジャムは、さっぱりした食材や料理に合わせると果実感がより引き立つんです。たとえばクリームチーズやフレッシュモッツァレラ、白カビ系など、軽い口当たりのチーズと一緒に。合わせるワインは、ライトボディの白ワインかスパークリングワイン。

料理のソースにも使います。生のプルーンを使うソースに、こちらのプルーンジャムを使ったら、生のプルーンを使った時のように、さっぱりした後味のソースになりました。

ざっくりした作り方になりますが、玉ねぎとセロリ、イタリアンパセリやセルフィーユなどのハーブをきざんでオリーブオイルで軽く炒め、ジャム加えます。ワインを入れてアルコールを飛ばし、塩と胡椒で味を整えたソースです。

ゆでた鶏肉や豚肉、白身魚などに添えていただきます。プルーンジャム、レーヌクロードジャム、梅ジャムもソースに使いやすいと思います。

このソースには、やはりライトボディで、渋くない赤ワインやロゼワインがあいます。

同じ産地のもの同士は相性がいいといいますから、長野県産のぶどうで作ったワインと合わせるのもおすすめです。

果物好きにぜひおすすめしたいジャムです。新しい味との出会いは、いつでも楽しいですね。

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総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。