あざやかな色彩と華やかな香りに癒される! この夏、楽しみたいアイスケーキ/【連載】達人おすすめのお取り寄せ

アントルメグラッセ タイベリー・アールグレイ シャンドワゾー
平岩理緒さん
スイーツジャーナリスト
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。

「シャンドワゾー」は、埼玉県川口市で、2010年にパティスリーをオープン。シェフの村山太一氏は、ベルギーに渡って経験を積まれた方で、2017年、近隣にアイスクリーム&チョコレートの専門店「シャンドワゾーグラシエ ショコラティエ」もオープンし、地元はもちろん遠方からもお客様の訪れる人気店となっています。

その場でスクープしてもらえるアイスクリームやシャーベットと共に、それらの氷菓で作るアイスクリームのケーキ「アントルメグラッセ」も、記念日やお祝いに大好評です。

中でもこちらの「タイベリー・アールグレイ」は、ベルベットレッドと呼びたくなるような真っ赤なベリーのシャーベットを高く絞り上げた姿が鮮やかで印象的!

「タイベリー」というのは、見た目はラズベリーに近いですが、ブラックベリーとラズベリーの自然交配種で、濃厚な味わいがありつつ、ほのかなバラの花の香りがすると言われます。

何だか不思議な気がしますが、実はラズベリーや苺などのベリー類は、植物の分類では「バラ科」の仲間で、共通する要素があるのですね。

村山シェフがこのアントルメグラッセに使っているのは、フランスのブルターニュ地方に本社工場のある「ラ・フルティエール」というメーカー製のもの。地元やフランス各地の契約農家で栽培されたフルーツを丁寧にピューレに加工していて、日本でも一流シェフ達から愛されている作り手です。

このタイベリーも、収穫できる期間が短く、手摘みとなるので、とても希少なフルーツの一つ。

そんなタイベリーのシャーベットを口にすると、果肉感に富んだとろりと濃厚な甘酸っぱさと、華やかな香りに思わずうっとり。

薄い生地でぐるりと包まれた中は、芦屋の人気紅茶店「Uf-fu(ウーフ)」の茶葉を使用したアールグレイ紅茶のアイスクリーム。私もこちらの紅茶のファンですが、アールグレイのベルガモットの香りがとてもナチュラルで、清々しいのが特徴です。

一般的に、アイスクリームに茶葉の香りをつけようとすると、ベースとなる生クリームや牛乳に茶葉を入れて沸かして蒸らし、それを濾すのですが、村山シェフはさらに、茶葉の微粉末も混ぜ込んでいるそうです。

「普通は、茶葉を濾した時点で香りの変化が止まりますが、微粉末が入るとその後もしばらく、じわじわと変化が続くようなイメージです」とのこと。

タイベリーの香りとアールグレイの柑橘の香りがそれぞれしっかりと主張しながらお互いを引き立て合い、まさにアロマテラピーのように癒される味わい! 中に忍ばせてあるザクザクしたサブレ生地が、少し冷えた口の中の感覚を戻してくれる役割も。

冷やしたシャンパンやスパークリングワインを合わせると、大人のデザートに。

夏はもちろん、私自身、このアントルメグラッセを最初にいただいたのはクリスマス時期でしたので、温かい紅茶と合わせて、秋冬に楽しむのもお勧めです。大切な方の記念日に、ギフトとしてお送りするのもいいですね!

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スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。