京都の恵みを「水」で味わう上品で自由な冷菓

京しぐれ・寒天
白木あきこさん
(グルメサイト「追求!美食道」主宰)
「自然・安全・健康」をベースに美と食をコーディネート。京都を愛し東京に恋をする京女で、餃子から一流フレンチまで美味しいと聞けばひとりでも飛んでゆく真性食いしん坊。「幸せになれる美味」を求めて、2000年に女性の視点からのグルメガイドサイトを立ち上げる。

私の地元、下鴨の名店「宝泉堂」さん。わらび餅をはじめとした絶品の甘味を求め、和菓子好きが全国からやってくる「宝泉」は、この宝泉堂さんがなさっている茶寮です。元は和菓子屋さん向けに上質な餡などを卸すお店でしたが、現当主から一般向けの和菓子の販売と、立派な日本庭園を持つ数寄屋造りのお屋敷で甘味処を始められました。京都駅の新幹線構内にもショップと茶寮があり、繁華街から離れた住宅街まで足を運ぶのは……という方や時間のない方でもお買い物をしたりお菓子をいただいたりできる嬉しいスポットとなっています。

宝泉は私が最も愛する甘味処でもあり、帰る度に立ち寄りたいのはやまやまですが、本当に国内外を問わずたくさんの方がこられるので休日に伺うのはあきらめています。そんな時、京都駅の支店は便利です。もちろん、行事等のない平日を選んで伺えば、静逸な美しい空間で眼福、口福のひとときを過ごせます。そして温かなおもてなしにもきっと驚かれることでしょう。実は世界遺産の下鴨神社からも近く、境内内にも系列の茶店「さるや」があります。こちらは茶寮にないかき氷やお菓子もありますので、参拝の折に足を運んでみてはいかがでしょうか。

さて、肝心の「京しぐれ・寒天」をご紹介しましょう。これは他にない宝泉堂さんオリジナルの一品で、夏だけの限定品ということもあり、毎年季節には食べるのを楽しみにしています。京都の食は、農産物からプロが作る様々な食品までとても美味しい。そのわけは柔らかで清らかな「水」に由来するところが大きいと言われていますが、この商品はその「水」を使い尽くしたお菓子であると私は思っています。

「京しぐれ」は、最高級の丹波大納言小豆・白小豆・丹波黒大豆をそれぞれふっくらと京都の井戸水で炊きあげた甘いお豆さん。あまり甘い豆が好きではない私が、その上品な美味しさにこれだけでも食べる手が止まらなくなってしまうほどのお品です。そして、同じ井戸水をほろほろっと口の中で崩れる絶妙の柔らかさに固めた「寒天」には、甘いと感じる一歩手前のかすかな甘みがついています。

これらをお好きな組み合わせでいただくのが「京しぐれ・寒天」セットの醍醐味。京しぐれだけをお茶請けにしてもよし、希少な白小豆だけを贅沢にたっぷり寒天にあわせてもよし、寒天だけを食べてもよし!こんな自由な和菓子、他にありますか?

なお私がいつも買うのは、京しぐれと甲乙つけがたいほど好きなメレンゲ干菓子「ほうせん」とシンプルな炒り豆「丹波黒」と生菓子です。こちらもぜひお試しを。

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京しぐれ・寒天

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白木あきこ(お取り寄せの達人)

「自然・安全・健康」をベースに美と食をコーディネート。京都を愛し東京に恋をする京女で、餃子から一流フレンチまで美味しいと聞けばひとりでも飛んでゆく真性食いしん坊。「幸せになれる美味」を求めて、2000年に女性の視点からのグルメガイドサイトを立ち上げる。