
(グルメサイト「追求!美食道」主宰)
ふるさと京都で、昔から変わらず好きな店の一軒「よねむら」。二条通りにあった頃から折りにふれ伺い、祇園、銀座とシェフの料理を追い続けてきました。
2019年、新門前に新たにステキな一軒家レストランを構えられたのでお邪魔してきました。コロナのさなかでもなかなか予約がとれない盛況ぶりで、活気ある店内、変わらずアグレッシブなシェフの様子を拝見し嬉しくなりました。
今や、よねむらは「高級クッキーの店」として全国に名をとどろかせる存在に。もちろん、今回はそのクッキーをご紹介するのですが、よねむらはお菓子屋さんではない、ということをここでお伝えしておきたいのです。
和の雰囲気もあり、洋食っぽくもあり、でもしっかりフレンチでそして〆のカレーもスイーツも最高の上質なレストラン! 何料理?と問われれば「よねむら料理」と答えるのがきっと正解です。
京都には和を取り入れた洋食やフレンチもありますが、そことも全く違います。いわゆるレベチだからこそ、当初シェフ自身も考えていなかったであろうクッキー専門店まで展開することができたのでしょう。
よねむらのクッキーは、ぶぶあられや七味など京都らしい素材を使った定番品も人気です。それも美味しく安心して食べられるのですが、なんといってもよねむらといえば「トリュフクッキー」です。冬はフランス産の黒トリュフ、夏はイタリア産のサマートリュフを使い季節限定品として販売されます。
先日もワイン好きの友人にプレゼントしたばかり。バニラとトリュフの相性に驚く「甘」味と、パルミジャーノレッジャーノの濃厚な旨みにトリュフが華を添える「辛」味の二種が楽しめるというセンスの良さ! 知っていてもなかなか自分では買えない、という方も多いので手みやげやギフトとしてとても喜ばれるんです。
バターリッチなクッキー生地が軽く味わえる薄さも心憎く、こんなに贅沢なクッキーなのにドンドン食べ進んでしまうのが困りもの。そう、贈り物としてだけでなく、美味しすぎるから自分が食べたくてついつい買ってしまうんです。シャンパーニュと合わせると、もうゴクラク!
日本一贅沢なクッキーであることは間違いないのですが、トリュフという高級食材を含むまっとうな材料と作り方から考えると、決して高価とは思いません。クッキーもよねむらというレストランの矜持を感じる「作品」のひとつなんですよね。
どちらも好きですが、お値段的にも少し買いやすい「サマートリュフクッキー」がこの季節の定番。自分へのご褒美にもおすすめです。お取り寄せは便利ですが、いつかぜひ「よねむら」という店も訪ねてみてください。そうすればこのクッキーがより味わい深く、愛おしいものになることでしょう。






















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