世界で1つの味！創業者の思いを受け継ぐ「ショコラティエマサール」の「ショコラブラウニー」／人気店の定番スイーツ vol.62

スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』（ぴあ）、『まんぷく東京レアもの絶品スイーツ』（KADOKAWA）等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』（世界文化社）を監修。

長年愛される「定番」スイーツ紹介の連載第62回は、札幌で1988年に創業し、チョコレートの魅力を伝えてきた「ショコラティエマサール」で一番人気の「ショコラブラウニー」をご紹介します。世界に1つしかないオリジナルチョコレートでコーティングされた2種類の味。その誕生のきっかけは、今の時代に改めて注目されているSDGｓの精神にありました。

札幌のチョコレート専門店「ショコラティエマサール」の歴史

「ショコラティエマサール」は、北海道・札幌市内で愛された「古谷製菓」創業者・古谷辰四郎氏の孫にあたる古谷勝（ふるや・まさる）氏が、札幌市中央区で1988年に創業しました。小さい頃から甘いものが大好きだったという勝氏。

当初は外資系会社に就職したものの、出張先のヨーロッパで出会ったショコラの魅力に開眼し、当時の日本では珍しかったチョコレート専門店を開業したそうです。現在は2代目の古谷健（たけし）氏が、「ショコラを通じて世の中に感動を提供する」という思いを受け継いでいます。

「ショコラブラウニー」誕生の秘密

「ショコラブラウニー」が誕生したのは2013年のことで、その始まりはフードロス対策だったそう。お店では、北海道産の小麦やバターを使用したブラウニーが人気でしたが、製造過程で出る切れ端を破棄することなく有効活用したいと考え出されたものでした。

胡桃のたっぷりのブラウニーを食べやすい一口大にカットして再び焼き直し、カリッとした食感に。フランスの有名チョコレートメーカーと共同開発したオリジナルスイートチョコレート「マサールノワール 57%」でコーティングしています。カカオ分57%のスイートチョコレートで、カカオの香りが長く続き、最後に甘いバニラの香りが引き立つのが特徴。程よいビターさと甘さがあいまって、どなたでも食べやすい味となっています。

上面には、カカオポッドをモチーフにしたオリジナルデザインが施されていて、見た目もポップで楽しいですね。2017年春に開催された「第27回全国菓子大博覧会」では、最高賞の「名誉総裁賞」を受賞しました。

2021年には、「ショコラブラウニーラクテ」も新登場しました。こちらは、同じくフランスのメーカーと共同開発したオリジナルミルクチョコレート「マサールラクテ38%」でコーティング。カカオ感と共に、ビスケット感とバニラ感をやや強化し、雑味をそぎ落としたキレの良いミルクチョコレートです。

詰め合わせのギフトセットも人気

「ノワール」と「ラクテ」の単体でも購入できますが、1ケースずつ一緒に入った、2種類の味が一度に楽しめるギフトボックスのセットは特に人気の高い品です。

130g入りの透明の筒には、約11～14個ほどのショコラブラウニーが入っていますが、食べ始めると思わず止まらなくなってしまうと評判！一度にお皿に空けて皆でワイワイ楽しむのもいいですし、自分だけのひそかな楽しみとして1個ずつ交互に味わうのもいいですね。「ノワール」2ケース入りの3本セットもあるので、用途やお好みで選んでいただけます。

クリスマスやバレンタインには、期間限定で特別な柄の「ショコラブラウニー」も登場し、プレゼントとしても人気です。コーヒーとも紅茶ともよく合い、素敵なティータイムのお供になってくれること間違いなしですよ！

ショコラブラウニー／ショコラティエマサール