香る抹茶! 一服の涼を感じる濃茶“楽雁”

濃茶楽雁 10個(箱)
家庭料理研究家
TOMOKOさん
おとりよせネット開設時よりスタッフとして関わり、「お取り寄せの達人」や「テレビおっかけ隊」の連載を担当。平日は中堅サラリーマンとしてせっせと働く、週末限定の兼業料理研究家です!

諸江屋の「濃茶楽雁」との出会いは、加賀土産として会社の上司からいただいたのがきっかけ。この方は50代のおしゃれな男性で、飲むのも食べるもの大好きという自他ともに認めるグルメなので、私はこの方からの差し入れを密かに楽しみにしているのですが、そんな彼が「すごい美味しいものを見つけた!」と嬉々として職場に配ってくれたのが、こちら諸江屋の「濃茶楽雁」。

「わーい!ありがとうございます」と喜び勇み受け取ったものの、「あれ?これって落雁……???」。茶道をたしなむわけでもない私には、干菓子はこれまであまり縁がなく、恥ずかしながらほとんど食べる機会はありませんでした。それに失礼ながら、何となく年配の食べ物というイメージがあり、今思えば、一種の食わず嫌いのような状態だったんですよね。

しかし完全に私が間違っていました!と潔く負けを認めてしまうほど、この「濃茶楽雁」は衝撃的に美味しかったのです!

まず生地は、ほろほろとしながらも「しっとり」していて淡雪のような口溶け。抹茶の味もその名のごとく濃く、挟まれた甘さ控えめの上品な粒あんとの調和がたまりません!一服の凉を感じるこの抹茶は、嬉しいことに加賀藩への献上抹茶を使用しているそうですよ。

そもそも落雁とは、ウルチ米の粉を炒り、砂糖と混ぜてこね合わせたものを木型で押し固めて作るものだそうで、古くは享保3年(1718年)刊「古今名物御前菓子秘伝抄」に落雁の製法が載っているとのこと。そのルーツははっきりしないそうですが、何とローマ時代のウエハースがシルクロードを渡ってきたものだとか!?

そしてこちら石川県金沢市の老舗「諸江屋」では、創業嘉永2年(1849年)より170年に渡り、落雁をはじめとした歴史的な由緒を有する加賀名菓の伝統を今に伝えています。

いにしえに思いをはせながら「濃茶楽雁」の石臼を模した小さな形を眺めると、それはそれは可愛いもので、ちょっと古くさく感じていた(←すみません!!)私の中での落雁のイメージが一瞬にして変わってしまいました。これまで干菓子に縁のなかった方にこそ、ぜひ食していただきたい一品です。

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