今回ご紹介するのは「落雁」です。「え?これなんて読むの?」なんて方もいるでしょうか(笑)。正解は「らくがん」です!主に砂糖を使った水分の少ない干菓子と呼ばれる和菓子です。
ボクは落雁が好きですが、芸人の同期や後輩などに聞いてもあまり認知度は高くない。知っている人がいても「あ~、家の仏壇にあったやつね」という人も多くて(笑)。なので、落雁って人気ないのかなあって思ってました。UCHU wagashiさんに、出会うまでは!
「UCHU wagashi」は、京都にある落雁を専門に扱う和菓子屋さんです。「今の和菓子をつくる」をコンセプトに、新しい和菓子を作ります。クラシックな落雁のイメージを大きく変えた、ニュータイプの落雁なんです。もはや、RAKUGAN!
和菓子は味と同じくらい大切な要素として「見て楽しめる」という特徴がありますが、UCHU wagashiさんはもうひとつ新しい要素を足しています。それは「デザインする」ということ。
お店で一番最初に作られたという「drawing」は、扇形のカラフルなピースが入っています。このピースを組み合わせ、絵を描くように自分のカタチ作ってみましょ!というのが、「drawing」のメッセージ!いままで「美味しい」や「きれい」など食べる方は受け身の姿勢でしたが、クリエイティブに和菓子と向き合うのは新しいですよね。
素材にも強いこだわりがあり、最高級砂糖としても知られる和三盆糖を使っています。舌の上にひろがる、やわらかく、繊細な口溶け。手の先、足の先の隅々まで届くような、余韻の長いまろやかな甘さ。そして、ほろりほろり消えてゆく、美しい儚さ。落雁ならではの特徴が、質の高い和三盆と合わさり、グッ!と心を掴まれる味です。
ボクも自分でピースを組み合わせて作ってみましたが、童心にかえったようにワクワクしてくるんです。この「ワクワク」、とっても大切ですよね。「美味しい」は舌に記憶されますが、「ワクワクする」は心に残ります。お笑いも「おもしろい」は当然だけど、もうひとつなにかインパクトがないと残らないんですよね。ライブで「ワクワク」が届けられているか、いつも気になります(笑)。
「drawing」には、世代を超えて距離を繋ぐ「ワクワク」がたくさん詰まっています。和菓子のエンターテイメントを、ぜひ。ナイスィーツ!!

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