秋の味覚の一つ、さつまいもは、大学芋やスイートポテトなど、素朴なおやつ菓子に使われることの多い素材です。でもこちらは、本格的なフランス菓子を手掛けるシェフによる、お洒落な雰囲気が新しいさつまいもスイーツ。
2枚のサブレでサンドしているのは、焼き芋にしたさつまいもを丹念に裏ごしし、アーモンドパウダーやバターなどを合わせたクリーム。ホワイトチョコレートのコーティングがミルキーな風味と食感をプラスしています。
このサブレにもさつまいもを練りこみ、ざらめを入れて薄焼きにしてあるので、ザクザクとした食感と香ばしい風味が特徴。ほっくりしっとりしたさつまいもクリームとの対比が楽しめます。
数年前に、神戸市内にあるお店に伺い、東京の名店「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」の流れを組む岡山の「スーリィ・ラ・セーヌ」などで経験を積んだオーナーシェフの向井氏ともお話できました。
秋になると、香ばしい焼き色のこのお菓子と、向井シェフのことをふと思い出し、また食べたいな、という気持ちになるのです。

スイーツジャーナリスト
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。























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