
ゲン担ぎの大好きな日本人は、何かにつけて「縁起のよいもの」を取り入れる習慣がありますが、中でもその象徴たる存在が「鯛」。
他の魚より長生きなことから長寿の象徴と言われ、鯛の体を覆う赤と白は日本人にとって縁起がよい色の代表格。また、「めでたい」という語呂合わせにもつながることから、鯛は古くから縁起物として重宝されたそう。
確かに、鯛にはおめでたいイメージがありますし、かの商売繁盛の神、七福神の恵比寿様が右手に抱えてるのも鯛。七福神が抱えるほどの存在となれば、ありがたさも倍増。めでたい以外の何ものでもないわけです。
ちょうどお正月も近いことですし、今月は縁起物の象徴「鯛」をふんだんに使った鯛めしをご紹介したいと思います。
老舗旅館で人気の朝食を自宅でも!
こちらは、島根県松江市にある皆美さんの鯛めし。

鯛めしと言えば、一般的には鯛を炊き込んだご飯を想像しますが、皆美さんの鯛めしは、鯛の身をほぐしてそぼろ状にしたものをご飯にのせ、そこにお出汁をかけていただくちょっと珍しいタイプ。
元々は系列である老舗旅館「皆美館」さんの朝食で出されていたもの。皆美館さんと言えば、芥川龍之介や川端康成、志賀直哉や島崎藤村などなど、多くの文化人にも親しまれた旅館でもあることは語らずもがな。
そんな老舗旅館で今もなお愛され、これをお目当てにいらっしゃる方も多い魅惑の鯛めし。それをそのままパックにしたのが、皆美家伝「鯛めし」セット。
鯛めしを彩るこだわりの食材たち
セットの内容は、ほぐし鯛、玉子黄身、玉子白身の3つの具材に、わさび、焼き海苔、刻みネギ、おろし大根の4つの薬味と、家伝だしがついた8点セット。配送は冷凍で、賞味期限は約90日。

鮮やかな黄身と真っ白な白身のコントラストが美しい玉子そぼろは、しまね発全国ブランド「ネッカエッグ」を使用。ネッカエッグは、色つやが良く、舌触りは滑らかで、甘味とコクがあるのに臭みがない良質な卵。それを職人さんが茹でて裏ごしした玉子そぼろ。

鯛そぼろは、1.5キロから2キロ級の、国産鯛の、本来ならお刺身にするべき上身のみを使用。上身をそぐように包丁を入れて湯がき、丁寧に湯せんでいりながら作るそぼろは、大変贅沢ですが、こちらはあえて味をつけないそう。なぜかと言うと、「お出汁の味を生かすため」だそうです。

それぞれの旨味を最大限に引き出す秘伝のお出汁
お出汁は、カツオの本節をベースに、薄口醤油、みりん、酒で味付けをしているそうですが、これがびっくりするほどカツオの匂いを感じさせず、臭みもなければ醤油の色すらない透明感に溢れるお出汁。

それを、そぼろやおろし大根などの具をのせたご飯にかけるワケですが、このお出汁が本当に美味しく、あっさりしているのに濃厚で、すっきりしているのに味わい深く、誰もを虜にする妖艶な味。ウルトラおいC!

美味しさの塊と言っても過言ではないこのお出汁は、味付けのされていない具材を綺麗にまとめ、それぞれの旨味を最大に引き出し、すべてを美味しく食べさせてくれる鯛めしの要。
ズズっとすすれば、得も言われぬ美味しさにまみれ、思わず一杯、二杯、三杯……と箸が進むのは当然のことですし、空になったお茶碗を見て涙を流すこともうけあい。
しっかりした箱入りで熨斗にも対応。贈答品にも喜ばれる逸品です。
