よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
手土産やプレゼントでスイーツを贈るとき、「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれると、ちょっとうれしかったりしませんか。そんな「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。第一回目は、羊羹と発酵素材がコラボしたカラフルな新感覚の和菓子をご紹介します。
日本の季節の移り変わりを表現したカラフルな羊羹
いきなりですが、みなさんは和菓子は好きですか? ぼくの周りをみると、洋菓子と比べると和菓子を食べる人の割合ってやっぱり少ないんですね。いつも「いや、和菓子って美味しいんだよーっ!」って叫びたくなります(笑)。
しかもここ数年、和菓子界では若者でも手に取りやすいカジュアルな和菓子が増えている傾向があります。“NEO和菓子”なんて言葉も生まれるくらい、進化系和菓子が増えています。今回ご紹介する五穀屋の『五季』は、まさに新しいタイプの「羊羹」です。
読み方は、“いつき”。
五種類の羊羹は、春夏秋冬の四季、そして土用を含め、日本の季節の移り変わりを表現しています。色ひとつとってもストーリー性を感じられるのは、和菓子ならではの強い魅力ですね。なにより宝石みたいにキラキラしてるから、箱を開けた時にテンションあがること間違いなしっ!

次に注目は、カタチ。
この、とってもまぁ~るい羊羹たち。丸い羊羹ってめずらしいですよね。もっと驚きなのは、食べ方なんですよ!羊羹たちは、よ~く見ると風船のように覆われています。これを外側から、備え付けの楊枝で突っついてプチンッと割って食べるんです! これ一度やるとクセになって楽しいですよっ!(笑) こういうエンタメ感もステキ。
そして、味。
五色の色を見ていると、いったいどんなあじなんだろうって想像がふくらみます。赤色はいちごの羊羹かな?とか、ワクワクしてくる! 気になるこの子の正体は『発酵さしすせそ羊羹』。
え?発酵?さしすせそ?
そう!そうなんです! 小学校の時、家庭科の授業で覚えたあの「さしすせそ」ですよ(笑)。

まさかまさかの発酵素材が羊羹とコラボした新感覚羊羹!
「さしすせそ」の順番で言うと、透明は「酒」、緑色は「抹茶塩糀」、赤色は「りんご酢」、茶色は「醤油糀」、薄黄色は「白味噌」という味のラインナップ。塩や醤油など料理に用いる和の世界観を、同じく和のお菓子に掛け合わせるというおもしろい仕掛け。
りんご酢やお酒の羊羹は、和のゼリーのようなぷるんとした弾けるような食感! 後味までしっかりと風味が持続する丁寧なつくり。特にお酒は富士の水から作られた辛口の日本酒を使っていて、口に残る芳醇な味わいはまさにお酒のお供にも良さそう!
醤油糀、白味噌、抹茶塩糀は、まるでペーストのようななめらかなくちあたりで、まろやかな味わいが楽しめる羊羹たち。なかでも、ぼくは白味噌が一番好きでした。白餡と合わせた深みのある甘さからは、程よい塩っ気も感じられます。今までの羊羹にはなかったミルキーな美味しさが最高ですね!
2015年にはイタリア・フィレンツェの歴史的名門「メディチ家」で献上したこともあるという、世界的にも注目が集まっているお菓子です。手土産にも抜群ですので、ぜひ取り寄せしてみてくださいね!


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