最近おやつの好みが変わってきました。ケーキ屋さんを訪れても、今まで夢中になっていた王道のイチゴショートケーキ、色とりどりの季節のフルーツがのったタルト、生クリームがたっぷり入ったロールケーキが並ぶきらびやかなショーケースより、焼き菓子コーナーに惹かれるようになりました。
いや、ケーキも好きなんです! でもバターの風味がたまらないフィナンシェ、ナッツを混ぜ合わせたクッキーやタルト、またはザラメたっぷりのしっとりカステラを、温かいお茶と一緒にいただくことが幸せなんです。量はほんの少しでいいんです。これ歳のせいなんでしょうか……?
まぁ、それはさておき。そんな私の気分にぴったりなお気に入りのお菓子が、今回ご紹介する「デラックスケーキ」です。
むかし、友人からお土産でいただいたのですが、レトロで可愛らしいビジュアルと名前通りのリッチな味わいで強烈なインパクトが残っていました。思い出したら猛烈に食べたくなり、おとりよせをしてみました。
販売されている「鈴屋」さんは、和歌山県の老舗和菓子店で地元では有名な町のお菓子屋さんなんだそうです。
そのまま食べるよりも、冷蔵庫でしっかり冷やしてから食べて!と友人に言われたのを思い出し、冷蔵庫に1日置いてからいただきました。
まず銀色の昔懐かしい感じがする包みをあけると、四角形の白いケーキが登場です。フォークで食べやすい大きさに切り、ひと口いただくと、あら!おいしい!
白いコーティングの正体はホワイトチョコレート。冷やしていたためにパリっと心地よい食感となったチョコの中には、しっとりとした重厚感があるカステラに、鈴屋さんオリジナルのジャムがサンドされています。このジャムはインゲン豆で作られているためなめらかでこしあんのような舌触り。
和菓子のような洋菓子のような、独自のジャンル。
食感の違いがおもしろく、それぞれの素材が持つ上質さが際だっていて、小さくてシンプルだけど満足度の高い逸品です!