干し柿とバターの組み合わせが癖になる、希少な西条柿を使ったミルフィーユ

西条柿ミルフィーユ 國和産業
河原有里さん
(フードコーディネーター・料理家)
総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。

今回のおすすめは「西条柿ミルフィーユ」です。干柿のやさしい甘味にバターのコク。このシンプルな組み合わせがくせになります。小さく切って少しづつ……でもあっという間になくなってしまう!見た目は地味だけど、とっても魅力的なお菓子です。

どんな飲み物とも相性がいいんですよ。コーヒーでも紅茶でもほうじ茶でも、ワインでも日本酒でも。私のおすすめは、ブランデー入りホットミルクです。ぜひ寒い時期にお試しくださいね。

チーズやナッツと盛り合わせても味の幅が広がります。幅広い年代に召し上がっていただけるお菓子、私は今年、おせちのお重に加えたいと思っています。

ところで西条柿(さいじょうがき)、ってご存じですか?西条柿は、渋柿の一種で、中国地方特有の珍しい品種。丸くて縦長の形と4本の溝が特徴で、果汁が豊富です。もともと糖度が高い品種で、渋抜きをすることでより甘さが際立ち、緻密で柔らかい食感が楽しめます。

生で食べるにも渋抜きする手間がかかり、軟化しやすく日持ちも短いので、流通が難しいとのことで、あまり広くは知られていないかもしれません。干すことでさらに甘みが凝縮、そして保存もできるようになることから干柿に向いているといわれています。

今回、改めて知ったのですが、柿は本当にたくさんの品種があるのですね!正直、今まで柿の品種をあまり気にしたことはなかったのです。

文化的、歴史的に長く親しまれ、保存食としても重宝されてきた柿。華やかなスター!というよりは、ずっと地道に生活を支えてきたようなイメージがあります。

長い歴史の中、さまざまな品種の柿が作られ、品種毎に適した食べ方や加工がされ、干柿も各地方で作られています。このお菓子のことを知り、「柿の世界」はとても広いことを知りました。岡山で出会った希少な西条柿のお菓子。ぜひ一度、味わってみてくださいね。

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河原有里さん

総合商社食品部勤務時代に様々な食品原料輸入や加工食品開発を担当、国内外でいろいろと思いっ切り飲んで食べる。料理留学先のイタリアで郷土料理に目覚める。現在はワインや食まわりのコーディネート、企業や店舗、広告等のレシピ・商品開発などで活動中。「食中酒」好き、お酒と食事のペアリングを日々研究中。