2025年ふるさと納税アワードNo.1は「うなぎの炭火焼」!上質なうなぎを創業100年の老舗の職人技とタレで味わう

三河一色産うなぎの炭火焼 1.5尾 日本料理 小伴天 皿のせ

作り手の想いやこだわりが詰まった返礼品を表彰する、年に一度のイベント「ふるさと納税ごちそうアワード」。今年2025年の総合大賞を受賞したのが、日本料理 小伴天の「三河一色産うなぎの炭火焼 3尾」です。

大正9年(1920年)創業で、うなぎをはじめ、伝統と料理人の培った技術と新しい感性で、三河の四季の味を提供する老舗で、「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」にも掲載されるほどの実力を持つお店です。

今回受賞した「三河一色産うなぎの炭火焼 3尾」は、厳選された三河一色産うなぎを職人が炭火で丹念に焼き上げ、創業以来100年以上継ぎ足している伝統のタレで仕上げた一品。

皮はパリッと身はふわっと柔らかくとろけるような焼き上がりと味わいが、審査員から好評を得ました。うなぎを袋のまま弱火で3分ほど湯煎するだけで、おいしく食べれるのもうれしいポイントです。

そんな「三河一色産うなぎの炭火焼 3尾」について、商品開発のきっかけや商品への思いなどを、うなぎ部門料理長を務める長田英三さんにお伺いしました。

店名に込められた思いと「誠実に、謙虚に、熱心に」仕事に励む日々

―― ふるさと納税ごちそうアワード2025での総合大賞受賞、おめでとうございます!

総合大賞を受賞させていただき、スタッフ一同とても喜んでおります。そして大変光栄に感じております。また、受賞の喜びを、日頃からお世話になっております碧南市の職員様と共有できたことも本当にうれしく思っております。

コロナ禍で大変な時も、ふるさと納税返礼品のご注文をいただいておりましたので、何とか雇用を守りながら営業することができました。いつも感謝しながら返礼品をご用意させていただいております。

私たち料理人の仕事は、料理を作っている私たちが主役ではございません。食べてくださるお客様と、食べていただくお料理が主役の仕事でございます。ふるさと納税の寄附者様においしく笑顔でうなぎをお召し上がりいただくことが私たちの何よりの喜びです。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 

そしてそれがお世話になっている方達や大賞にご選考くださった皆様へのご恩返しにつながるとも考えております。そのために私たちができる事をこれからも考えながら、「誠実に、謙虚に、熱心に」仕事に励んでまいります。

―― 大正9年(1920年)に創業され、令和2年(2020年)には100周年を迎えられました。創業のきっかけやこれまでの歩みについて教えてください。

弊社店名には「幼い頃、冬の寒い日に、母親が縫ってくれた綿入りのはんてんを羽織った時のような、あたたかな気持ちをお客様に感じていただきたい」といった思いが込められております(小伴天=小さいはんてん)。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 お店

2代目の祖父は実直なうなぎ職人で、地域の方々から親しまれご愛顧いただいておりました。3代目の父の代で日本料理店となり、4代目の私たちも現在、店名に込められた思いを大切にしつつ、うなぎ料理を中心としながらも、地元三河の食材を活かした日本料理店として営業させていただいております。

―― ふるさと納税の返礼品として、いつ登録されたのでしょうか。

2014年9月に商品登録し、提供を始めました。それまでは、ご来店いただける方にしかうなぎのおいしさや魅力を伝えることができませんでしたが、真空パックにしたうなぎを全国へ発送するようになりました。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 中身

しかし2019年末からはじまったコロナ禍の影響で店舗での通常営業が難しく、テイクアウトとふるさと納税返礼品の発送のみでしか営業できない時期がありました。

返礼品は、発送までに3ヵ月以上お待ちいただいておりましたので、たくさんの方から販売してほしいといったありがたいお声をいただき、自社オンラインショップでも販売を開始いたしました。

現在オンライショップでは「三河一色産うなぎの炭火焼き 3尾」のみを販売させていただいておりますが、今後、体制が整い次第、商品を充実してまいります。

創業100年を超える老舗がこだわり抜いた「うなぎの炭火焼き」

―― 今回受賞された「三河一色産うなぎの炭火焼 3尾」は、うなぎとタレ、両方に並々ならぬこだわりがあるとのこと。

職人として技術にこだわり研鑽していく中で感じることは、「技術で食材をおいしくするのではなく、食材のおいしさを技術で引き出すことが大切」なのだということです。だからこそ、うなぎの品質に特にこだわっております。

毎朝、一色町まで行き、目利きのプロと共に上質なうなぎを厳選して仕入れております。また、地元の上質なたまりとみりんを使用した秘伝のタレも、こだわって仕込みをし1ヶ月以上寝かせております。

これらのこだわりは「皆様においしくお召し上がりいただくためのこだわり」でございます。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 タレにつけているところ

―― 返礼品として仕上げるためにも、その品質にかなりこだわったそうですね。

返礼品として商品を登録する前は、焼き立ての鰻を真空包装し、販売できる商品づくりのノウハウはありましたが、ネットでの販売の仕方がわからず実行できずにおりました。そのため、どうしたらご家庭でおいしくお召し上がりいただくことができるだろうかと、何度も試食を重ねました。

たとえば焼き上げたうなぎを再加熱する際、電子レンジ加熱では品質が劣化してしまいます。トースターなどであぶっていただいてもおいしくお召し上がりいただけますが、調理が難しく焼きすぎてしまえばうなぎがパサついてしまいますし、タレを焦がしてしまえば、苦みが出てしまい風味を損ねてしまします。

そのため、半身に切り分けたうなぎを真空し、家庭用の鍋で湯煎しやすいように致しました。湯煎したうなぎは、関西の方はもちろん、蒸したうなぎを食べ慣れた関東の方にも食べやすいのではないかと思います。

―― うなぎ以外にも返礼品は登録されているのでしょうか。

返礼品は、1〜3尾に加え、大容量8尾の「三河一色産うなぎの炭火焼」と、白焼き、蒲焼き、肝焼きの美味しさをそれぞれ味わっていただける「三河一色産うなぎの炭火焼づくし」などをご用意しております。

また、うなぎのタレをベースにしたタレで仕上げた「三河オインクとんてき」や「おせち料理」も人気でございます。その他に「お食事券」も各種ございます。

ありがたいことに、真空パックにしたうなぎをお召し上がりいただいたふるさと納税の寄附者様が、焼きたてのうなぎを食べてみたいと県内外からもご来店くださっております。

焼きたて熱々のうなぎは、極上の脂がほとばしり、ふっくら肉厚の身は口の中でトロリととろけます。よろしければ返礼品の「お食事券」をご利用いただき、ぜひお越しください。

―― 受賞された返礼品のおすすめの食べ方があれば、教えてください。

炊き立てのご飯に付属のタレをかけ、湯煎した鰻をのせてうな丼としてお召し上がりいただくのがおすすめでございます。

また、海苔や刻みネギ、わさび等の薬味と、熱々のお茶または、だし汁か昆布茶などをご用意いただき、ひつまぶしのようにお召し上がりいただくのもおすすめでございます。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 うな丼

よろしければまず、ご自宅でお召し上がりいただき、お気に召していただけましたら、ご贈答としてご利用ください。

脈々と受け継がれた心と技術を大切にしながら、「本質」を探究していきたい

―― 今後、「こんな商品を作っていきたい」「こんなお店を作っていきたい」といった目標がありましたら教えてください。

返礼品として登録する際、地元の食文化や食材、調味料、歴史なども勉強し直し、あらためて蔵見学や養鰻場の見学もさせていただきました。上質な食材や調味料、そして環境に恵まれていることに感謝し、今まで以上に自信をもって皆様におすすめできるようになりました。

うなぎをおいしくお召し上がりいただくことで、うなぎを大切に育てていらっしゃる方達や、こだわって調味料を醸造していらっしゃる方達の思いも、少しでも皆様に伝わることを願いながら、心を込めてご用意させていただいております。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 生のうなぎ

うなぎの中でも特にニホンウナギは絶滅危惧種にも指定され、高級品となりつつありますが、その食文化を次世代に残していくためにも、資源を大切にした上で、皆様にうなぎのおいしさをより感じていただきたいと思っております。

うなぎの資源を保護していくために、2017年から親うなぎ放流事業などに協賛するようにもなりました。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 放流

また近年、日本ではオスにしか養殖することができなかったうなぎを、三河一色でメスに育てる技術が確立されました。おかげさまで夏場だけでなく、年間を通して上質なうなぎの仕入れが可能となっております。

3代目の父は、日本料理に初めて「真空低温調理」を取り入れ、全国各地で講習をし、そのノウハウを料理界に広めました(当時の人気番組であった「料理の鉄人」に挑戦者として出演もいたしております)。

伝統を守りつつ、試行錯誤しながらも革新していく父の姿から、私たちはたくさんのことを学ばせていただきました。

三河一色産うなぎの炭火焼 3尾 日本料理 小伴天 お店の方々

創業から100年が過ぎ、その心と技術を大切に引き継ぎながらも、4代目の私たちは「本質」を探究していきたいと思っております。

「皆様に美味しくうなぎをお召し上がりいただきたい。」そのためにできることに徹底的にこだわりながら、これからも心を込めて「三河一色産うなぎの炭火焼」を提供させていただきます。

三河一色産うなぎの炭火焼 1.5尾 日本料理 小伴天 皿のせ