
滝村雅晴さん
(パパ料理研究家)
地元の人に、美味しい食べ方を聞いて、そのまま真似るのが好きだ。今回紹介する「尾鷲 生とうがらし 虎の尾」は、まさにそんな一品。
今年の8月、「釣った魚をさばいて食べよう!パパ子料理教室」が開催された尾鷲での話。講師として三重県尾鷲市に初めて訪問。そこで、地元の人が「虎の尾」という品種のとうがらしを生のまま刻んで醤油につけて、刺身を食べていた。
辛いもの好きの私としては、試さずにいられなかった。辛くてうまい。なんでもこの「虎の尾」は、かたちが虎のしっぽに似ていることから、現在の尾鷲市長が名付けたとか。「伏見甘長とうがらし」が原種で、尾鷲での自然交配により辛みがかかったと言われ、尾鷲の特産のとうがらしなのだ。
その美味しさと、漁師が船の上でわさび代わりに刻んで食べているという「漁師の薬味」という食べ方が気に入って、地元の人に探してもらって生の虎の尾を東京まで持ち帰ったほど。しかし、虎の尾は年中手に入るわけではない。そこで、いつでも食べられる加工品の「尾鷲 生とうがらし 虎の尾」にたどり着いた。
辛くてもうま味がある虎の尾の風味をそのままに、塩や、尾鷲特産の甘夏の皮と果汁を混ぜ込んで作られた「尾鷲 生とうがらし 虎の尾」。爽やかな香りと美味しい辛さが引き立っている一品になっている。これこれ、この味。尾鷲で食べた、虎の尾を再び、味わくことができた。
今からの季節、ブリの刺身につけて食べてもいいし、鍋も存分に楽しめる。柚子こしょうとはまた違った味わいで主張しすぎないところもいい。つぶつぶの触感があり、ちびちびつまみながら日本酒を飲むのも悪くない。無くなったら悲しいので、まとめ買いして、皆に配るぐらいお気に入りの薬味「尾鷲 生とうがらし 虎の尾」。我が家の常備薬味になってくれてありがとう。






















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