
いよいよ7月、夏の到来ですね! 今年も猛暑が予想されていますが、皆さん、今年の夏のあんこはどうされますか? まだ決まっていないという方におススメしたいのが、三重県桑名市にある和菓子処「寿恵広(すえひろ)」のアイス饅頭です。
え? アイス? 饅頭? なんとも不思議なネーミングで気になりますよね。一体どんなあんこスイーツなのでしょうか? 地元で70年以上愛される秘密をご紹介しましょう!
70年以上変わらぬ製法で愛され続けるアイス饅頭
「アイス饅頭」とは、アイスミルクキャンディーの中に小豆のつぶあんが入った氷菓です。それぞれを饅頭の皮と餡に見立てたところから、その名前がついています。
大正12年(1923年)に和菓子屋としてスタートした寿恵広ですが、昭和初期にアイスキャンディーも店頭で売っていたことがきっかけとなり、昭和25年(1950年)頃から作られるようになりました。今も製法は発売当初のまま、一本一本、丁寧に手作りされています。

ミルク味のアイスキャンディーの中には、小豆の形がしっかりと残った自家製つぶあんがぎっしり。北海道産小豆の豊かな風味をそのまま閉じ込めた、甘さ控えめの自然な味わいにとても癒されます。
つぶあんの食感は、ねっとりとしたものではなく、さらりとした口溶け。ひんやりシャリシャリッとしたアイスキャンディーに見事にマッチしています。
バラエティ―豊かな5種類の味わいが楽しめる
アイス饅頭は全部で5種類あります。
一番ベーシックなのが「アイス饅頭」。そして苺味のミルクキャンディーに、苺を丸ごと一粒入れた「アイス饅頭・いちご」に、丹波大納言を使った「丹波大納言アイス饅頭」、宇治抹茶を加えた「アイス饅頭・抹茶」。
さらに沖縄の波照間精糖(株)の特選黒糖をミルクキャンディーに使用した「アイス饅頭・黒糖」と、色々な味を楽しむことができます。もちろんすべてにあんこが入っていますよ。

現当主の青木活一さんいわく、「中でも黒糖味は、アイス饅頭が大好きな沖縄出身のお客様から黒糖味も出してほしいとのご希望があり、これに応える形で発売に至った」というほど。アイス饅頭が地元で大勢のファンに愛されていることがわかりますね。
昭和ノスタルジーを感じる包装デザインがお中元でも人気
アイス饅頭の人気の秘密は包装のデザインにもあるのでしょう。発売以来デザインを変えていないという水色と赤のアイス饅頭の袋のデザインが、なんとも懐かしい昭和のノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれます。
今や寿恵広の名物で通年販売されているアイス饅頭ですが、特に夏には大手百貨店のお中元で、一風変わった商品としても人気だそうです。
お家にこもりがちな昨今、アイス饅頭を食べて、ほっと一息、ひんやりとリフレッシュしてみませんか?