アワード受賞作品! 金柑と茶葉が爽やかに香る、深い輝きのマーマレード

KUMQUAT & JASMIN TEA (金柑とジャスミンティー) 旅するコンフィチュール
平岩理緒さん
スイーツジャーナリスト
スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。

こちらは、金柑とジャスミンティーという個性ある組み合わせのマーマレード。店主の違克美さんは、フランス菓子を学び、地産地消のお菓子作りの経験を積みながら、2013年にご自身のブランド「旅するコンフィチュール」をスタート。生産者から直接仕入れた果物や野菜で季節のコンフィチュールを作っています。

私がこの品に出会ったのは、2019年5月に行われた、「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会」の審査会でした。イギリスで2005年より続く「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル」初の日本大会として開催されたのです。

そこで見事に、プロ部門の「ミックスマーマレード」のカテゴリーでもトップとなる、ベストカテゴリー賞を受賞。その後、違さんがさらに色々と探してたどり着いたのが、鹿児島県肝付町の吉田さんが無農薬で育てる金柑でした。

1つ1つ丁寧に種を取り除き、皮ごと刻んで使用。金柑の爽やかな甘さとほろ苦さ、程よい歯応えと共に広がる香りのよさ。さらにジャスミンティーらしい青みのある清々しさが、後からふわりと追いかけます。明るくも深い色味と輝きも、引き込まれるようなしさです。

金柑に北海道産のビートグラニュー糖をまぶして少し置いてから、濃いめに抽出したジャスミンティーを濾して加え、火にかけるそう。

茶葉も数種類から選び、香りを大事にする淹れ方や、余分な渋みやえぐみが出ないよう絞らないことなど、細やかな気遣いがあります。

最近は、生食向けの甘みの強い果物が人気ですが、マーマレード用には、程よい酸味や野性味のある柑橘の方が、バランスの取れた味になるように感じます。

この金柑も、あえて完熟の少し手前で送ってもらい、黄色味が強く、香りと酸味、味のメリハリがあったそう。形や色を揃える必要が無いと、農家さんも選別の手間が省け、お互いにとってメリットとなりますね。

アワード受賞後、初めて金柑の収穫シーズンを迎えた2020年は、違さんも沢山の金柑を仕入れて準備していました。

ところが、思いもよらない新型コロナウイルスの流行により、出店予定のイベントが中止や延期、販売先が次々に縮小し、大量の金柑が手元に残ってしまったそう。農産物は年によって出来具合も異なり、製造や出荷量、仕上がりを思うようにコントロールするのは難しいものです。

でも、それも含めて、素材について学ぶことや、新しい出会いを楽しんでいる違さん。「良い関係を築ける生産者さんと長くお付き合いしてきたい」と仰います。

全粒粉のパンやトーストなどの香ばしさとも相性がよく、ヨーグルトに添えると、普段の味がぐっと大人っぽいデザートに早変わり。1瓶100gと使いきりやすいサイズなので、何本かまとめて注文して贅沢に使っても、周囲にお裾分けしてもいいですね!

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スイーツ情報WEB「幸せのケーキ共和国」主宰。スイーツジャーナリストとして全国銘菓に精通し、TV・雑誌等各メディアで発信。「All About」スイーツガイドも務める。イベント企画や司会、企業や自治体のスイーツ開発など幅広く活動。セミナーや製菓系学校での講師も務める。TVチャンピオン「デパ地下グルメ選手権」優勝。著書に『東京最高のパティスリー』(ぴあ)、『まんぷく東京 レアもの絶品スイーツ』(KADOKAWA)等。『厳選スイーツ手帳』・『厳選ショコラ手帖』(世界文化社)を監修。