
(スイーツ芸人)
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
手土産やプレゼントでスイーツを贈るとき、「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれると、ちょっと嬉しかったりしますよね。そんな「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。第42回目は、新感覚のおはぎをご紹介します。
おはぎの印象が変わる、レストランが手掛ける新おはぎ
スイーツ界のトレンドを見ていると、カヌレやチーズケーキなど、昔から親しまれているお菓子に再びスポットがあたったり、新たな要素を加えてアップデートしたものが増えているように感じます。
そのなかで、今回ご紹介したいのは、おはぎ。
もしかしたら、「おはぎって地味なお菓子」という印象を持つ方もいるかもしれないですが、こちらのおはぎに出会うと、そんな気持ちはきっと変わるでしょう。
手がけるのは、アトリエフジタさん。代々木上原駅近くにお店をかまえる、和とフレンチが融合したモダンレストランです。和菓子屋さんではなく、レストランが手がけるおはぎってどんな味なんだろうとわくわくしますよね。

なぜ、レストランでおはぎ?
アトリエフジタさんでは、もともとデザートで、様々な和菓子をつくっていて、おはぎもそのうちの一つのメニューでした。
そのおはぎが、お客さんからもとても好評で、お店でテイクアウトの販売をスタートして、現在ではおはぎの専門店も出店するほどに!
お取り寄せできる「リオレおはぎ」を見ても分かる通り、ほんとにおはぎ?!と驚くほど、彩り豊かなラインナップ。

アトリエフジタさんのおはぎは、なめらかな白餡をベースに、「サツマイモと珈琲」「味噌と蕎麦の実」など、素材の組み合わせ方がユニークで、個性的なフレーバーが多い。
和菓子の概念にとらわれず、レストランならではの料理的な要素が加わっています。

おはぎのバリエーションは、現在までに約20種類ほど。
大切にしていることは、本当に細かい部分のところまで、良い材料にこだわり厳選して使うことできるように、素材の一つ一つは出来るだけ自分たちで作るようにしていらっしゃるのだそう。
他では味わえない、唯一無二のおはぎは、まさに一皿の料理を出すような熱量を込めて作られています。

料理人ならではのつくりのオリジナルおはぎ
「リオレおはぎ」に入ってる、6種類のおはぎをご紹介します。
※内容は季節によって変わります
生姜とあんず
生姜シロップを混ぜた白餡で、もち米を包み、その間にアプリコットを入れています。
甘さのなかに心地良いスパイシーさを感じ、あんずの酸味がとってもいいアクセント。食後にも食べたくなるすっきりした味わいのおはぎです。
ココナッツとパイン
粒あんでもち米を包み、その間にパイナップルのキャツネを入れています。周りにはココナッツをコーティング。

トロピカルな風味とあんこの相性がおもしろい。もち米のモチモチ感、ココナッツのしゃりしゃり感と、いろいろな食感が楽しめるのもいいところです。
小豆とカレンツ
赤ワインで漬けたカレンツ(小さなレーズン)を混ぜた粒あんで、もち米を包んでいます。

ふっくらと炊いた小豆の粒が美味しく、レーズンとも相性がいい。ほんのりとシナモンの香りもあり、お酒と相性も良さそうな大人の味わいが楽しめます。
バラとライチ
バラのシロップを混ぜた白餡で、もち米を包み、その間にバラオイルに漬けたライチを入れています。

バラのフローラルな香りにふわっと包まれる華やかな風味。ライチのフルーティーさがバラの香りとも相性が良く、上品で艶のある甘さがたまりません。
かぼちゃとコーヒー
かぼちゃ餡でもち米を包み、砕いたコーヒー豆を散りばめています。

かぼちゃの餡は濃厚でほっくりとした甘みがあり、もち米と合わせた時の舌触りも最高。コーヒーも香り高く、まさにこの季節にぴったりのおはぎです。
抹茶とわかめ
抹茶を練り込んだ白餡で、もち米を包み、その間に塩昆布を入れています。トップには乾燥させたワカメを飾っています。

舌触りの良い抹茶餡からは、心地良い渋みを感じつつ、塩昆布で甘じょっぱい味わいも楽しめるつくり。ワカメのトッピングも面白く、お茶といっしょに食べたい落ち着いた甘さです。
全てのおはぎが、愛情込めて、こだわって作っているのがほんとによく分かります。素材一つ一つを丁寧に作っているからこそ、奥行きのある味わいを堪能できて、しあわせな余韻が残ります。
ナイスィーツ!