こんにちは。和菓子女子のせせなおこ です。
皆さんは普段和菓子を食べますか?私は和菓子が大好きです。和菓子の魅力はかわいくて、見ているとなんだかやさしい気持ちになる、「和(む)お菓子」なのではないかなと思っています。ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子を紹介していきたいと思います。
江戸時代に生まれたかのこ
「かのこ」という和菓子をご存知ですか?かのこは漢字で鹿の子、と書きます。動物の鹿の子供の斑点をモチーフにしたお菓子。あんこの周りにお豆を隙間なく並べます。かのこがはじめて作られたのは1700年代と言われていて、とても長い歴史のあるお菓子です。実は「鹿の子」は夏の季語。これからの季節にもぴったりです。
今回紹介するのは、東京銀座にある、銀座鹿乃子。名前の通り、かのこの専門店です。包装紙はシュッと凛々しく老舗感が漂います。しかし!外側のビジュアルからは想像できないほどこの箱の中には美しく、華やかな世界が待っているのです…!
包装紙を解くとまるで玉手箱のようなかわいらしい箱が登場。さらに期待が膨らみます。お菓子は食べたら一瞬でなくなってしまうもの。だからこそ食べるまでの時間も楽しんでもらえるようにと和菓子の包装は手の込んでいるものが多く、それもまた和菓子の楽しみの一つです。丁寧に作られた箱を開けると華やかなお豆たちが顔を出します。
キラキラ輝くお豆の宝石箱
綺麗に並ぶ6個の鹿の子。あか、きいろ、くろ、しろ、みどり。キラキラと輝く姿はまるで宝石のようです。
蜜をたっぷりと吸ったお豆たちはどれも柔らかい表情で可愛らしくちょこんと座っています(上画像、上の段左から、小倉、栗、虎豆、下の段左から、京豆、青えんどう、金時豆)。ほくっり、ねっとり、しっとり。お豆の味も食感もこんなに違うものなの!?と驚きを隠せません。あんこ好きの方やお豆好きの方にはそれはもうたまらないはず。
今回紹介した「姫かのこ」は3cmほどの小ぶりなかわいいサイズ。好きな豆を存分に楽しみたい方はひとまわりサイズの大きい「花かのこ」を、いろんなお豆を食べ比べてみたい方には「姫かのこ」がおすすめです。
お皿に載せると凛とした佇まい。気軽に和の気分を体験できます。お茶やコーヒーをそっと添えて、忙しい毎日の中にもちょっとだけゆっくり、ほっこりした時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。銀座に行った際はぜひお土産に買ってみてくださいね。

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