
(スイーツプロデューサー)
花を贈られた時の感動は計り知れないもの。本物と見間違うような“フラワーモチーフ”の焼菓子で、相手をあっと驚かせてみてはいかがでしょうか?
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第39回目は、華水月(はなみずき)の「あんフラワークッキー(16枚入り)」をご紹介します。
あんこで作られた食べられるお花“あんフラワー”
さまざまな“フラワーモチーフ”のスイーツがありますが、私が心ときめいたのは「あんフラワー」。あんをベースにしたペーストを使って創作された“食べられるお花”のことで、その見た目の美しさから数年前に韓国で大ブレイクしました。
日本初のあんフラワーケーキの店として2020年2月に東京・駒込にオープンしたのが、金森 麻希湖さんがオーナーを務める華水月。色とりどりのあんフラワーがショーケースに並ぶ光景は、まるで甘い花園!「どれにしよう…」と選ぶ時間ですら幸せです。

今回ご紹介する「あんフラワークッキー(16枚入り)」は常温保存できて比較的日持ちし、持ち運びや保存場所を気にせず気軽に渡せるので手土産やプレゼントにおすすめです。
職人技が光る、美しき立体感のあるフォルム
箱を開けると個包装されたあんフラワークッキーが丁寧に詰められています。お皿に並べると色とりどりの花が咲いたようで、クッキーとは思えない精巧さは食べるのがもったいないくらい!

あんをベースにしたペーストは乾くのが早く作業にスピードが求められますが、バタークリームなどよりも固いため絞るのに握力が必要で体力勝負。
さらに、花びらの大きさをそろえて一枚一枚絞るのもテクニックが必要です。繊細な技術で作り上げられるあんフラワークッキーは、まさに芸術品のような美しさですね。

甘さ控えめでヘルシー、でもおいしさはそのまま!
華水月が手がけるあんフラワーのスイーツは、ヘルシーなのも嬉しいところ。小麦粉を使わないグルテンフリーで、バターや生クリームも不使用。着色は野菜や果物などの天然色素を使い、体にやさしいうえに安心安全です。

あんフラワークッキーにおいても、多くのお菓子で使われる小麦粉・バター・生クリームは使わず、白あんをベースに米油・豆乳・アーモンドプードルなどを使用。片栗粉でサクッ、ホロッとした食感を出し、やさしい甘味にほっこり癒されます。
色とりどりに花咲く4種のクッキー
「あんフラワークッキー(16枚入り)」には、4種類のクッキーが4枚ずつ入っています。季節によって花のデザインが変わり、夏季はヒマワリが登場することも!四季折々の花々を、見て食べて楽しんでください。
プレーン
ピンクの花びらの重なりが美しいピオニーをイメージした「プレーン」は、あんこの素朴な甘味がじんわりと伝わってきます。

かぼちゃ
幾重にも層をなすカーネーションを表現した「かぼちゃ」は、綺麗なイエローが目を引きます。かぼちゃ特有の甘味がくっきり!

紫いも
バラの女王と言わんばかりの高貴なパープルと絞りに魅了される「紫いも」は、芋らしい甘味に心和みます。

ココア
まるで大輪のバラが咲いたような「ココア」は、ココアパウダーで着色してシックで落ち着いた色合いに。コクのある甘味は満足感があります。

実は2021年のホワイトデーにいただいたのが、華水月のあんフラワークッキーとあんフラワーケーキでした。あまりの美しさに感動し、写真をパシャパシャ撮り、うっとりしばらく眺めてしまったほど!
寒い冬が終わりを告げ、間も無くやってくる春。ホワイトデー、卒入学、退職や就職、母の日とイベント続きなこれからの季節の贈り物に喜ばれること請け合いです。「ありがとう」「おめでとう」の想いを束ねて、花を贈るように渡してみてください。