
(スイーツプロデューサー)
夏が近づいてきて、街中で感じるのはレモンブームの兆し。スイーツはもちろん、飲料やグルメまで幅を広げ、さまざまな商品が増殖。「気づけば手にとったものが全てレモン味だった!」というくらい、私もそのレモン旋風にのせられています。季節柄キュンと甘酸っぱい味わいが、なんだか恋しくなりませんか?
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第43回目は、東京レモンチェから「レモンと楽しむ ぼくのスコーン」をご紹介します。
レモン好きを虜にするレモンスイーツ専門店
洋菓子の老舗メーカー・エーデルワイスの子会社である、ジャンディーノが展開する東京レモンチェ。幸せな気持ちになれる甘酸っぱいレモンのお菓子を届けるレモンスイーツ専門店として2018年に誕生しました。

今回ご紹介する「レモンと楽しむ ぼくのスコーン」は、レモンスコーン4種と自家製レモンカードのセット。クラウドファンディングで目標価格(300,000円)の1000%越えを達成するほど熱烈的な支持を受け、その後オンラインショップで2021年10月より販売をスタート。
レモン坊やと相棒のチェロが大きなレモンの実を見つけ、みんなのために幸せが詰まったレモンのお菓子を作る…というブランドストーリーのもとデザインされたパッケージを手に取ると、キュンと心が弾みます。
さっくり&しっとり食感にこだわったリッチなスコーン
まず、スコーンをひと口食べて驚いたのは、一切パサつきのない食感の良さ。「口の中の水分を全て吸い取られるような感じが苦手」という方にも美味しいと思ってもらえるよう、表面はさっくり、中はしっとりとした食感になるよう、こだわっているそうです。

生地作りでは小麦粉・バター・砂糖・ベーキングパウダーをまとめる役割となる“つなぎ”に着目し、焼き加減や配合などを細かく調整しながら何度も試作を重ねてたどり着いたのがヨーグルトを加えたレシピでした。
ベーキングパウダーの働きを上手に引き出し、表面はさっくりと香ばしく、中は水分を程よく残してしっとりと焼き上がる生地のベースが完成。
さらに、心地いいほろ苦さのレモンピールをたっぷり入れ、使用するバターと砂糖を国産の発酵バターときび糖にすることで豊かな風味に。スコーン=素朴というイメージがひっくり返るリッチな味わいです。
愛らしいレモン型や個性派フレーバーに魅了
「レモンと楽しむ ぼくのスコーン」は、4種のスコーンが各2個ずつ入っています。「どんな素材とも相性がいいレモンって懐が深い!」と、食べ終わる頃にはますますレモンが好きになっているかも?!
レモン・レモン
レモンの甘酸っぱさをストレートに堪能できるのがこちら。表面にコーティングしたレモンアイシングのシャリっと砕ける食感もアクセントに。

アールグレイ・レモン
アールグレイ茶葉の香りが粉の温もりと共にふわっと広がる癒し系。まるでレモンティーを飲んでいるような風味が優雅です。

キャラメルマカダミア・レモン
ゴロゴロとのったマカダミアナッツにキャラメルが眼福!レモンピールの苦味と香りが、香ばしく濃厚な味わいにキレを与えます。

ダブルショコラ・レモン
大きなチョコダイスと細かなチョコチップをたっぷり入れたココア生地が濃厚リッチ。レモンピールがあと味をさっぱりと引き締めた大人味に仕上がってます。

レモンカードをアレンジして楽しみ方が何通りも!
そして、さらに注目したいのはセットに入っている「レモンカード」。地中海産レモンのキリッとした酸味が活きた「レモンカード」は、何通りもの食べ方で楽しむことができます。

スコーンに塗って“追いレモン”をするのはもちろん、トーストやビスケットに塗るほか、ヨーグルトやバニラアイスに添えたり…と、アイディア次第でさらなる美味しさを発見!
可愛いグラスを用意して、アイスや生クリーム、スポンジケーキと一緒に重ねて自家製のレモンパフェを作ったら、贅沢なおうち時間になりそうですね。私は牛乳に加えてレモンミルクを作り、スコーンと共にレモンづくしのティータイムを過ごしました。
一般的なレモンカードよりも、レモンの酸味が活きたタイプになっているので、酸味が強いのが苦手な方はハチミツや砂糖で甘味をプラスして調整し、好みの組み合わせや楽しみ方を見つけてください。レモンの爽やかな香りと甘酸っぱさで、梅雨のジメジメや暑さも吹き飛ばしていきましょう!