カフェでいただく本格的なコーヒーを自宅でも淹れられたら、ちょっぴり毎日の暮らしが楽しく、幸せになりそうですよね。自宅でアイスコーヒーを楽しむには、ハンドドリップで作る方法と水出しで作る方法があります。
そこで、第1回目の今回は、「ハンドドリップで淹れるアイスコーヒーの作り方」をタリーズコーヒーのコーヒーマスター氏家礼二郎さんに教えていただきます。

タリーズコーヒージャパン株式会社
ハンドドリップで淹れるアイスコーヒーの作り方
- まずはドリッパーに粉を平らにして、サーバーに氷をいれます。コーヒー粉の目安は4杯分(600cc)に対して50~55g。氷は出来上がり量の40~50%を目安にします(600ccなら240~300g)。出来上がり量のラインに届くくらい氷を入れるとだいたい半分ぐらいになります。
- 中心からゆっくりとお湯をかけます。お湯は軟水がオススメです。温度は熱湯を避け、90℃を目安にしてください。熱湯をケトルに移すとちょうど良い温度になります。均等にお湯が行きわたったら、30秒~1分待ちます。この”蒸らし”を行うことでコーヒーの風味がぐんと引き出されます。
- 中心から500円玉ぐらいの大きさで「の」の字を書くようにお湯を注ぎます。このとき、お湯を切らさないようにしてください。また、真ん中だけにお湯を注ぐことでお湯がコーヒー粉とコーヒー粉の間を通り、雑味がなく均一の味わいになります。
- 抽出量までコーヒーが出来たら、お湯が入ったままのドリッパーを外します。最後の出がらしは抜け殻になってしまっていて、薄いだけでなく美味しくないんです。最後にサーバーをくるくるろ回して、味を均一にして出来上がりです!
コーヒーマスターが教える!美味しいアイスコーヒーを作るポイント
【ポイント1】粉をたっぷり使う
タリーズがオススメしている分量は、抽出量600ccに対して豆50~55gが目安です。ブラックですっきり飲みたい方は少なめにするなど、あとはお好みで。コーヒーをドリップするときに最初の方に出てくる濃いコーヒーの部分を使うことになります。
【ポイント2】急冷する
氷を直接サーバーに入れて、抽出しながら冷やしていきます。急冷することで、できるだけコーヒーの風味を閉じこめたままに抽出することができます。

【ポイント3】ゆっくり細くお湯を注ぐ
ホットコーヒーを抽出する時と比べ、使うコーヒー豆の量が多いので、全体にお湯が行き渡る様にお湯を注ぐ範囲をやや広めにします。濃いコーヒーをしっかりと抽出する為に、細くゆっくり注ぐのがポイントです。

アイスコーヒーにおすすめのコーヒー豆
コーヒーは、ホットよりアイスの方が酸味を強く感じやすくなっています。一般的にはコーヒーの香りとコクをしっかりと出す為に深煎りの豆が使われますが、ホット同様にアイスコーヒーの豆選びにも楽しみ方は沢山あります!
飲みたいアイスコーヒーに合わせて、タリーズの定番ビーンズの中からいくつかご紹介します。

コーヒーならではの香りやコクをしっかりと味わいたい場合は「フレンチロースト」。ミルクと合わせたい場合は「エスプレッソクラシコ」や「カフェオレモナーレ」。すっきりとした酸味を楽しみたい場合は「ピッコロバンビーノ」や「ハウスブレンド」。華やかな香りや、フルーティーな酸味を楽しみたい場合は「モカジャバ」や「ケニアキング(7月発売)」。
是非いろいろな豆を試してみてください!