コーヒー豆の種類は色々ありますが、どんな豆を選べば分からないという方も多いかと思います。しかしコーヒー豆の種類とその特徴を知っていると、自分の好みのコーヒーもわかるようになり、コーヒーの世界がもっと広がります!
そこで第3回目の今回は、「コーヒー豆の種類と特徴」をタリーズコーヒーのコーヒーマスター新井美紀さんに教えていただきます。

タリーズコーヒージャパン株式会社
3つに分かれる、コーヒー豆の種類と特徴
コーヒー豆の種類(品種)には大きく分けて3種類あります。この3種を「コーヒーの三大原種」と呼ぶこともあります。

まず一つ目が「アラビカ種」と呼ばれるもの。最近よく耳にする「スペシャルティーコーヒー」という高品質なコーヒーは、100%アラビカ種の中から選ばれます。アラビカ種は品種改良や突然変異などにより更に種類分けされ、例えばハワイのコナコーヒーで有名なティピカ種やタリーズで販売しているブラジルファゼンダバウのブルボン種、といったものがあります。
この品種はとてもデリケートで、病気、霜、乾燥や強すぎる日差しに弱いのですが、手入れや管理をしっかり行うことで産地による個性豊かなコーヒーが生まれます。
二つ目が「ロブスタ種(カネフォラ種)」とよばれるもので、アラビカ種とは反対に病気や環境への耐性に優れていて丈夫なのが特徴で、焦げた麦のような独特の香りと強い苦みがあり、インスタントコーヒーや缶コーヒー、業務用のブレンドなど、工業用の原材料として使われることが多い品種です。
三つ目の「リベリカ種」は味はアラビカ種に劣り、際立ったメリットはなく、現在ではあまり市場に出回っていないようです。
コーヒー豆の産地による味わいの違い
コーヒーの味わいを左右する要素として、上記で説明したコーヒーの品種以外に「コーヒーの産地」があります。
コーヒーは主に「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を中心とした熱帯・亜熱帯気候の地域で栽培されています。コーヒーベルトの中でも、特に有名な産地が集まっているエリアが3つあり、大まかですがそれぞれに味わいの特徴があるのでご紹介します。
まず一つ目はブラジル、グァテマラ、コスタリカなどの中南米。この地域のコーヒーはすっきり、さわやか、飲みやすいといった印象のコーヒーが多い傾向にあります。香りもよく、タリーズのブレンドコーヒーに多く使用している産地です。

二つ目は東南アジア、主にインドネシアです。まったり、どっしり、深みがあるのが特徴で、香りは木や土など、どことなくエスニックな印象がします。

最後はエチオピアやケニアなどのある地域、アフリカです。この地域のコーヒーはフルーティー、フローラル、スパイシーという言葉が用いられるような華やかで印象的な香り・味わいのものが多いです。

コーヒーはコーヒーの樹になるコーヒーチェリー(フルーツ)の種、いわゆる農作物ですから、お米や野菜と同じように育った土地の土質や気候なども大きく影響し、育った場所が近いと似たような印象をもつ傾向があるということです。是非、コーヒー選びの参考にして頂ければと思います。
シーンから選ぶコーヒー豆
コーヒーは、朝起きたとき、仕事中、食後に、カフェで友達と……など、様々なシーンで飲まれるかと思いますが、ここでシーンに合わせたお薦めのコーヒーの選び方を、タリーズの豆と共に少しご紹介します。
まず、朝起きたときの目覚めの一杯は、中南米産のクリアでバランスがとれたコーヒー「ハウスブレンド」がお薦めです。スムースな飲み口で、優しい味わいなので気持ちよく目覚めることができます。

仕事中やおやつタイムには、深いコクがあり、甘いものや食事にも合わせ易い「ダッチマンズブレンド」はいかがでしょうか。

そして、寝る前はタリーズのカフェインレスコーヒー「デカフェ エチオピアモカ」が最適です。フローラルな香りはその日の疲れを癒してくれること間違いなし!カフェインが95%以上カットされているので、妊娠中や授乳中のママさんにも安心してお飲み頂けるコーヒーです。

タリーズには他にも色々なコーヒー豆があるので、是非一度お近くのタリーズコーヒーに足を運んでみてください。私たちフェロー(従業員)がお客様のお好みやご要望をお伺いし、最適なコーヒー豆をお選びするお手伝いを致します。