意外!? お茶の賞味期限とおすすめの保存方法/日本茶の基本 vol.6

緑茶
伊藤尚哉
(日本茶インストラクター)
日本茶のスペシャリストである「日本茶インストラクター」を取得。日本茶専門店で働きながら、日本茶の魅力を伝えるべく、お茶の淹れ方講座など日本茶を楽しめる場所や時間を創ったり、和菓子とのコラボユニット「neuf neuf」の活動を行っています。

こんにちは!日本茶インストラクターの伊藤尚哉です。飲むとほっこり、穏やかな気持ちになれる日本茶。この連載では、種類や産地によって味わいが異なる日本茶の魅力をご紹介します。第6回目は、美味しいお茶を長く飲むための保存方法と、賞味期限が切れてしまったお茶の活用方法をご紹介します。

意外と短い、お茶の賞味期限

お茶は保存がきく食品だと思われていますが、実は3%ほどの水分を含んでおり、乾物ではありません。そのため、未開封であっても徐々に味と香りは損なわれていきます。

お茶の賞味期限は、種類やメーカーによってバラつきがあります。煎茶の場合は半年〜1年と表示されている事が多いですが、開封後は劣化が進みやすくなるので、味や香りを十分にお楽しみいただくには、2週間程度で飲みきれる量を目安に購入することをおすすめします。

お茶を注ぐ

開封後に飲みきれるお茶の量の目安としては、1回分(1〜2人分で)約5グラムの茶葉を使って淹れると毎日1度お茶の時間を楽しむ方だと、約50~100g入りのお茶がおすすめです。

開封前は冷凍庫で! お茶の正しい保存方法

開封前のお茶は、直射日光の当たらない場所であれば常温保存で大丈夫ですが、長期間保存する場合は、封を切らずに冷凍庫で保存します。冷蔵庫でも大丈夫ですが、比較的開閉が少なく温度変化が少ないことや、匂い移りが少ない冷凍庫がおすすめです。また、冷凍庫から取り出したお茶をすぐに開封してしまうと、外気温との温度差で湿ってしまうので、常温に戻してから開封してください。

開封後は密閉性の高い中蓋のついた茶缶に茶葉を入れて、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。また、エアコンの風が直接当たる場所やストーブの近く、香りの強いものの近くも避けてください。開封後はできるだけ早く(できれば2週間程度で)お召し上がりください。

捨てないで! 賞味期限が切れたお茶の使い方

うっかり賞味期限が切れてしまったときは、フライパンで軽く炒ると、香ばしい香りが楽しめる「ほうじ茶」になります。また、お茶パックやコップに茶葉を入れ、冷蔵庫や靴箱など匂いが気になる場所に置いておくだけで、嫌な匂いを吸収してくれます。ただし、茶葉がくっついて塊になってしまったものや、変色したり異臭がする場合は捨ててください。

ほうじ茶

【ご参考】ほうじ茶の作り方
1. フライパンを強火で30秒ほど熱して温めておきます。
2. 温めたフライパンをいったん、ぬれタオルの上に2〜3秒置いて冷まし、茶葉を均一に広げ、蓋をして約2分ほど待ちます。
3. 蓋を取って強火にし、1分ほど焦げないように混ぜながら炒っていきます。香ばしいかおりが立ち、緑色が抜けきつね色になってきたら完成です。

いかがでしたでしょうか。

お茶は賞味期限が切れたとしても身体に害はありませんが、せっかくなら香り豊かなおいしいお茶を楽しみたいですよね。万が一、痛んでしまってもほうじ茶にしたり、消臭剤にしたりと色々な活用法がありますので、ぜひ試してみてください。

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