昨年末にスープの本を出版させていただいたのですが(「てんきち母ちゃんの15分!スープひとつで満足ごはん」という本です! 講談社さんから出させていただきました!)、この本は材料の欄に「だし汁」というのが一切出てこなくて、すべてお水(や、牛乳や豆乳)で作っています。
水分+具材+調味料で作るスープなのですが、この具材や調味料の中にはうまみ成分がたくさん含まれるものがあり、これをうま~く使うとわざわざだし汁を用意しなくても(出汁の素を入れなくても)、美味しいスープができますよーっていう、そんなコンセプトで作った本なのです。
要は出汁代わりになる素材もスープの具にして一緒に食べちゃおう! ということにもなります。
本来ならば出汁をとったあとに取り出してしまう昆布やかつおぶしやいりこも、わたしのスープで使うとすればそれが具の一つになるので、一石二鳥!
というわけで、今回送っていただいたのは、わたしのスープ生活にも活躍してくれそうな素材で、その名も「生ハムのような食べる削り節」という商品。
こちらの商品は、厳選されたかつおを特製のたれに漬け込んだ後、燻して乾かすという焙乾という作業を重ねて、これを中厚にスライスしたもの。
通常のいわゆる削り節となまり節(生節)の中間くらいの固さで、そのままつまんで食べるとしっとりとしてまるで生ハムのよう。ゆっくりじっくりかみしめるごとに口の中にうまみと塩味が広がり、お酒のおつまみやおやつにぴったりなのです!
まるでイカの燻製のような感じ? 癖になる美味しさで、無くなるとつい、知らず知らずのうちに手が伸びてしまいます。これ、とまらな~い……!!
そのまま食べたり、七味マヨにつけたりしながら食べるのもおすすめなのですが、今回これを使って作りたかったのが、そう、スープです!
仕上げに加えて、うまみたっぷり、食べ応えもしっかりの、旬の新玉ねぎのまるごとスープを作ってみました。
新玉ねぎのみずみずしい甘み、バターのコク、そこに加わるかつおのトリプルのうまみで極上の味わいになりました。
スープに入れてもしっかりとした食感は保ったままですので、オットはこれを食べたときに「生ハムか?ん???魚……??」と不思議そうに、でも相当美味しかったらしく、もちろん完食! スープだけおかわりして食べていましたよ。
普通の削り節でもできますが、ぜひ、この厚みのある食べる削り節で作ってみてほしいです!
「まるごと玉ねぎと燻製かつおのシンプルスープ」のレシピ
■材料(4人分)
調理時間30分
・新玉ねぎ 4個
・水 800ml~1000ml(煮込んでいるときに減ってきたら足してください)
・塩 小さじ1
・生ハムのような食べる削り節「かつお」 1/2袋
・バター 20g
■作り方
1. 新玉ねぎは上下を切り落とし、上半分くらいまで十字に切れ目を入れる。
2. 鍋にバターを入れて新玉ねぎを並べ、蓋をして中火から弱火で5分ほど蒸し焼きにする。ここに水を注ぎ、塩を加えて弱火で20~30分ほど加熱する。
3. 玉ねぎが柔らかくなったら、生ハムのような食べる削り節「かつお」を加えて出来上がり。
そのままつまんで食べておつまみにもなる、生ハムのような食感の食べる削り節です。ご興味ありましたら是非。