
和菓子女子
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第22回目は、東京・神楽坂にある御菓子司 神楽坂梅花亭さんの「浮き雲」を紹介します。
梅花亭は昭和10年に創業した和菓子屋さん。もともとは江戸時代、日本橋に創業した「梅花亭」の暖簾分けのお店です。
多くの和菓子屋さんがショーケースに和菓子を並べる中、ここ、梅花亭は珍しく、自分で手に取るスタイル。気軽に手に取り、1個からでも買いやすいように、という思いが込められています。そしていつ行っても季節のお菓子がたくさん並んでいて、神楽坂に行った際はいつも「今日はどんなお菓子があるだろう?」と吸い寄せられてしまうお店です。
フワフワとした雲を食べてみたい
今回紹介する「浮き雲」は現在4代目を務める店主の井上豪さんによって開発されたお菓子。フワフワとした雲を食べてみたい、というなんともかわいらしい想いが形になりました。最初お店で見かけた時は「どんなお菓子だろう?」という疑問と共に「これは和菓子?」という疑問が浮かびました。
包まれている包装紙は春にぴったりの淡いピンク色。包みを開けるだけでとても華やかな気分にさせてくれます。
浮き雲の味は白と緑の2種類。メレンゲでできているこのお菓子はもくもくとしたかわいい雲の形が見事に再現してあります。白のプレーン味の中にはこしあん、緑の抹茶味の中には抹茶のあんこが入っています。
心までふわっと軽くなるやさしさ
一口目、サクッとしたかと思いきや、すぐさまその食感はしっとりに変わっていきます。そこへなめらかなあんこが重なると、とてもやさしいほっこりとした味わいに。「あ〜、この落ち着く味わいこそ和菓子だな」と実感できた瞬間でもありました。
うまくいくことばかりではないけれど、一度立ち止まって、お菓子を食べて休憩をする。ほんの少しの何気ないひと時が気持ちを軽くしてくれるはず。そんな気持ちにそっと寄り添ってくれる、心がふわっと軽くなるお菓子です。






















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