
スイーツジャーナリスト
白い箱の蓋を開けると、色とりどりの薄いチョコレートが幾重にもかさなって収められています。「ペタル」はフランス語で“花びら”のことで、「ミルティペタル」とは、様々な花びらという意味。繊細な弧を描いた円形のそれは、まさに、ひらひらと舞い遊ぶ花びらを思わせるやさしい雰囲気。
ピンク、オレンジ、グリーン、白、茶色など全7種類入りで、まるで春のアソートが届いたかのようです。これらの色合いは、あくまで、素材そのものから生まれた自然な色彩。もちろん、香料なども一切使っていません。
こちらの品は、かねてから、安心できる安全な素材を使った、素材本来の味わいを活かすお菓子を追究してこられた小代智紀シェフが、2017年12月に始めたブランド「shodai bio nature」より発売されているもの。人工的・化学的に作られた着色料や香料、食材を極力排除し、国内外のオーガニック食材や、地元の福岡・糸島から佐賀・唐津にかけての農家の方達が丹精込めて作る果実など、生産社の顔の見える素材を探し求め、それらを積極的に使用しています。
ロゼ色は、木苺風味のチョコレートに薔薇の花弁のパウダーをのせて。黄色はマンゴー風味のチョコレートに柚子皮のチップ。緑は有機抹茶チョコレートに玉露。さらに、ミルクチョコレートに乾燥クレープ生地、スイートチョコレートにローストカカオ豆を砕いたニブ、ホワイトチョコレートにジャスミンの花や矢車菊のブルーの花弁と、飾りに使う素材一つ一つに至るまで、ナチュラルなものにこだわっています。
使っているチョコレートも、「フェアトレード(公平貿易)」によるもの。「フェアトレード」とは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支えるしくみです。小代シェフは、カカオの苗木の生産や品種改良、加工の指導など、カカオ生産国への様々な援助を行っている、フランス「カオカ社」のフェアトレードチョコレートを使用しています。また、この「カオカ社」のチョコレートは、フランスの有機品規格である「bio」の認証も得ています。フランスのbio認証の審査は厳格で、これを取得していることが、選択の大きな理由だったそうです。
春のギフトシーズンにぴったりのひと箱。卒業や入学、入社といった門出のお祝いの品に。それに母の日など、大切な方に贈りたいですね。紅茶のお供として、1枚ずつゆっくり味わいながら、大切にいただきたいチョコレートです。






















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