手土産を贈るなら、美味しさはもちろん、センスも良くて気の利いた一品を選びたいもの。そこでこの連載では、おいしくてセンスのいい手土産を知る広報女子に、おすすめの一品をお伺いします。今回は、パーソルキャリア株式会社でコーポレートブランディング及び社外広報を担当されている上田綾菜さんに、相手が喜んでくれる、とっておきの手土産を教えていただきました。

パーソルキャリア株式会社
コーポレート本部 広報部
Q. 上田さんおすすめの手土産を教えてください
赤坂青野の「レモン大福」です。
Q. 赤坂にある、創業120年の老舗和菓子店ですね。上田さんがお気に入りな理由を教えてください
堅苦し過ぎない絶妙なバランス感です。明治32年(1899年)創業の有名老舗和菓子屋・赤坂青野さんというブランドでありながら、定番とは違う季節限定の「レモン大福」という意表を突いた感じが、気に入っています。
お餅が薄くて、柔らかくて、きめ細かくて……口の中でほわっととろけるんです。その中に、酸味のある甘すぎないレモン餡がたっぷり入っていて、爽やかなフルーティーさを感じられ、本当に絶品です。見た目もきれいな黄色で、宝石のように美しく、大事に大事に食べたくなります。
赤坂青野さんの和菓子は、あのスティーブ・ジョブズが愛し、半年間もの間、2週間おきにカリフォルニアに定期配送していたというエピソードもあります。それをお伝えしながらお渡しすると、男女問わず、みなさんに興味を持っていただけるところも選ぶ理由のひとつです。
Q. 赤坂青野さんのことは、どうやって知ったのですか?
以前、赤坂青野さんがテレビで特集されていたのを観て、知りました。気になっていたところ、ちょうど同じくらいのタイミングで、広報部のメンバーが、みんなに買ってきてくれたんです。そこで初めて「みたらし団子」と「ラムレーズン大福」を食べたのですが、美味しくてみんなで感動して。
店舗がオフィスからも近いので、それからよく買いに行くようになりました。何度か通う中で、見つけたのが「レモン大福」でした。
Q. 実際に手土産に持って行ったときはどんな感じでしたか?
仲の良い友人の実家にお呼ばれし、ご家族の方々も交えて、夕食をご一緒する機会があったので、この「レモン大福」を食後のデザートにと思い、手土産としてお持ちしました。その場は、下は4歳から上は74歳と、年齢層が幅広かったのですが、みなさんに喜んでいただけました。
実は、夕食のメニューは和ではなかったのですが、この味と見た目で、「大福だけど、洋風なデザートみたいだね!」とおっしゃっていただけたんです。また、スティーブ・ジョブズが愛した和菓子屋さんというエピソードでも話のネタになり、「へー!すごいねー!」と盛り上がりました。
Q. それでは最後に、喜ばれる手土産の贈り方、選び方など、上田さんの「手土産のマイルール」を教えてください
お渡しする相手の気持ちが「あがる」ポイントがあるかどうかを想像して、イメージができたものを選ぶようにしています。
御礼や御祝い、ご挨拶など、何かしらのメッセージを込めて選ぶものなので、相手の方に「お!」と思っていただけることを一番に考えます。そのため、相手の方の好み、経験、出身地、最近のトピックスを考えて、お持ちする手土産の見た目、材料、それに関連したストーリーがあるか、などを考えて選びます。
ただ、面識のない方へお持ちする場合もあると思いますので、その際は、自己紹介の意味を込めて、自分自身の地元(福岡・北九州)にゆかりがあるものや、時にはパーソルグループの会社が作っている「パーソルサンクスクッキー」をお持ちすることもあります。
大前提として自分からお渡しするものなので、自分が自信を持って「良い!」と思える、気持ちが「あがる」ものであることもマイルールのひとつです。
老舗の和菓子屋の技が光るレモン餡の大福
上田さん、ありがとうございました! 明治32年(1899年)に創業した赤坂青野は、赤坂の地で永く愛され続けてきた老舗和菓子店。赤坂みやげとしておなじみの「赤坂もち」など、多くの方々に喜ばれる和菓子作りをされてきました。
きめ細やかなお餅の中に甘酸っぱいレモン餡がたっぷり入った「レモン大福」は、こだわりの原材料を使い、長年培われてきた経験と技で仕上げた一品。朝にその日の分だけを作り、作り置きをしないため、いつでも作りたての味が楽しめる大福です。夏季限定で、しかも作るのに手間と時間がかかるため大量生産もできないそうです。気になる方は、見つけたら迷わず買って食べてみてくださいね。





















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