
(スイーツプロデューサー)
蓋を開けた瞬間に、思わず笑みがこぼれる缶入りの焼菓子。食べ終わったら缶を小物入れにできることもあって、贈り物にも自分用としても購入する人が増えています。
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第26回目にご紹介する、ELEPHANT RINGの「ショコラバウムラスク〈14枚入り〉」は、ひと味違う変わり種をお探しの方におすすめしたい缶入りのバウムクーヘンラスクです。
幸せの象徴「象」と「バウムクーヘン」でハッピーに!
缶入りの焼菓子というとクッキー缶が人気定番ですが、「缶に入ったバウムクーヘンラスクはかなり珍しい!」と、ひと目惚れしてしまったのがこの商品。高級感が漂うエキゾチックなデザインの缶をドキドキしながら開けると、バウムクーヘンラスクが丁寧に詰められていて心が高鳴ります。

店名のELEPHANT RINGとは、“象の鼻でできる輪”を意味し、象が鼻をくるっと丸めてできた輪を見ると幸せになれるという言い伝えからネーミングされました。バウムクーヘンを鼻にかけた象のロゴが愛らしく、中身を食べた後も大切にとっておきたくなりますね。

またバウムクーヘンには、年輪のように層が重なった見た目が幸せを何十にも重ねるという意味があります。ダブルで縁起がよく、まるで幸せが詰まった宝箱のよう!
そんなとっておきのバウムクーヘンラスクは、どのような味わいなのでしょう。
まるでクッキーのような軽やかで繊細な食感のラスク
ラスクというとザクザクとした固い食感を連想される方が多いと思いますが、まるでクッキーのような食感が唯一無二のラスクに仕上がっています。
バウムクーヘンを4mmほどに薄くスライスしてオーブンでじっくりと焼くことで、さっくり繊細な歯ざわりに。
表面にコーティングしてあるチョコレートはミルクとビターを独自にブレンドし、ラスクと相性がいい配合を見つけるのに試行錯誤したこだわりよう。

バウムクーヘンの素朴な風味がチョコレートに負けることなく、それぞれの味が絶妙に混ざり合う最高のバランスで、つい手が伸びてパクパクと食べてしまいます!
長年愛されるレシピを受け継いだ極上のバウムクーヘン
兵庫県の山奥でバウムクーヘンを長年焼き続けていたベテランの職人が引退を決めたのをきっかけに、「この味を絶やしてはいけない!」という店主の想いから、長い歳月をかけて築きあげたレシピを受け継ぎ、2018年にバウムクーヘン専門店としてELEPHANT RINGは誕生しました。

芯棒を回しながら一層ずつ生地を巻き重ねて焼く昔ながらの製法で作られます。250℃以上もするオーブンの前で職人が熱気にさらされながら、生地の状態を見て焼き加減を微調整。1時間の焼成中は一度も目を離さず、丹念に焼き上げています。

そんな手間暇かけて作られるバウムクーヘンは他の店とは違い、しっとりやさしい口当たり。その食感の秘密は、卵白を泡立てて作られるメレンゲにあります。
無添加で作られるため、膨張剤の代わりにきめ細やかに泡立てられたメレンゲの力で生地を膨らませて夢心地の食感に。甘さは控えめで、素材そのものがもつ素朴な風味がじんわりと伝わってきます。
そんなこだわりのバウムクーヘンを使って作られた「ショコラバウムラスク」は1枚1枚、丁寧にスライスしてチョコレートを手作業でつけているため製造できる数が限られ、店頭では売り切れることもあるのだとか。11月〜3月までの期間限定商品ですが、その期間以外でも問い合わせが頻繁にある人気の商品となっています。

チョコレートを使っているので、これからの季節はバレンタインギフトにもおすすめ。周りとは違うギフトで勝負したい人は、視点を変えてこんな個性派の焼菓子はいかがでしょうか。幸せがぎゅっと詰まったバウムクーヘンラスクを、ぜひ贈り物や手土産に。