
(フードビジネスデザイナー)
スイーツの中でもバウムクーヘンは根強い人気があり、個性的な商品がたくさん出ています。卵、バター、小麦粉といったシンプルな素材を組み合わせたバウムクーヘン。形や大きさもバラエティに富んでおり、常温で保存できることから、毎日のちょっとしたおやつにぴったり。
今回ご紹介する、たなべの「ままたまごばうむ」は島根県の自然豊かな奥出雲から届けられます。
島根県の奥出雲地方は500年以上前から「たたら製鉄」といって、山を切り開き砂鉄を採取し、それを鉄に変えて交易を行ってきました。当時のあらゆる産業を支えた鉄は奥出雲地域から生まれ、周辺地域は栄華を誇ったと言われています。たなべはその当時から自然と産業の共生をテーマに事業を継続し、現在に至っています。
その一つがバウムクーヘンです。私が子供のころから何気なくいただいてきた伝統的焼菓子は、いまの時代もそのままの美味しさで記憶が蘇るのだからなんかとても不思議な気がします。
たなべの「ままたまごばうむ」は静かな山間の地で、のびのびと平飼いで育てられた鶏の卵と、小麦粉ではなく島根県産の米粉を使った、出所がはっきりわかる安心安全なもの。特に卵は自社農園において、ミネラルをたっぷり含んだ豊富な水と自然な餌で育った平飼い有精卵が使われています。ちなみにこの卵は毎月ご自宅へ届けられるシステムがあり、リピーターが多く、とても人気があるようです。
「ままたまごばうむ」には、ソフトタイプとハードタイプがあります。
外側がカリっとして中はもちっとした「はーど」はそびえ立つ見た目も個性的。ヨーロッパの田舎の風景を思い出してしまいそうなゆるいノスタルジーな雰囲気も感じられます。口に含んで噛んでみるとぎゅっと広がるほのかな甘さ。そしてじわっと広がる深い味わい。ああ、なんと幸せなことでしょう。お手軽な感動ってすぐ近くにあるものですね。
このスイーツ、手土産でお持ちするとほんとうに喜ばれます。これからの稔りの季節、ちょっとしたホームパーティーやお誕生会、そうそう、持ち寄りワイン会の〆のデザートとしてもぴったり。甘すぎないので濃厚な赤ワインのあとはちょっとしたリフレッシュメントになること間違いなし。
焼菓子なので常温で2週間ほどもちますので、保冷等の心配も少なくて済むのも嬉しいですね。
最後に。つい先日ですが「ままたまごばうむ」を紅茶と一緒にいただいてみたら、おいしさはさらに広がるような気がしました。






















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