
(スイーツ芸人)
よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
手土産やプレゼントでスイーツを贈るとき、「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれると、ちょっと嬉しかったりしますよね。「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。第33回目は、和素材を使ったマカロンをご紹介します。
老舗和菓子屋と高級ホテルがコラボした和洋折衷のマカロン
東京・淡路町にある「大三萬年堂HANARE」は、“和洋折衷”“温故知新”をキーワードに、彩り豊かな和スイーツが楽しめるカフェ。
兵庫県・たつの市に本店がある、江戸時代中期から続く老舗和菓子屋「大三萬年堂」が展開するブランドでもあり、若い女性の方を中心に人気のお店です。
十三代目・安原伶香さんが手がけるお菓子は、和菓子の伝統的な味や製法をベースに、洋菓子の要素を巧みに掛け合わせています。
今回ご紹介する「和まかろん」は、「ハイアットリージェンシー東京」とコラボした商品で、お互いの良さがしっかりと噛み合い、和洋の魅力がたっぷりと詰まっています。

試作を重ねて完成した5つのカラフルなマカロン
「和まかろん」は、名前の通り、和素材とマカロンを掛け合わせたもの。スタイリッシュなクリアケースに、淡いパステルカラーの可愛さを兼ね備えたパッケージがとってもステキ。

箱を開けると、カラフルな5色のマカロンが並んでいます。色合いだけみると、いちご味やオレンジ味なのかなと思っちゃいますが、その想像を超える味わいが揃っているのがサプライズな魅力。

大三萬年堂の安原伶香さんが、ハイアットリージェンシー東京のマカロンの繊細な生地や食感に惚れ込み、和素材の味わいを活かせるのではないかと思い、商品化に至ったそう。

いっしょに開発をされたのは、ハイアットリージェンシー東京のペストリー・ベーカー料理長 佐藤浩一さん。
フランスの「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」開業時のスーシェフなども経験されたりと、佐藤シェフが手がけるマカロンはファンがとても多いのです。
安原さんと佐藤さんが何度も試作を重ねながら、選りすぐりのフレーバーが5種類完成しました。

和の素材と洋のマカロンが見事なバランスでマッチ
では、気になる「和まかろん」の味をご紹介していきますね。

ピンク色は「しそ × ラズベリー」。5種類の中でも一番意外性の高いのがコチラ。紫蘇の爽やかな風味が、ラズベリーの甘酸っぱさがバランス良く掛け合わさり、お互いの良さをしっかりと活かした味わいです。

オレンジ色は「たまり醤油 × キャラメル」。大三萬年堂本店では醤油まんじゅうがあり、醤油は絶対に使ってみたいということから考案されました。醤油とキャラメルクリームが合わさった、みたらしダレのような心地よい甘じょっぱさが最高です。

紫色は「大三萬年堂秘伝あんこ × バター」。ぼくが一番好きなのが、この味。大三萬年堂本店から直送したあんこを使っていて、北海道産のとよみ大納言小豆で作られた舌触りの良い粒餡です。あんバターをマカロンで表現したのも面白いし、何より甘さと塩気のバランスがとっても素晴らスィーツでした!

白色は「酒粕 × ホワイトチョコレート」。酒粕の風味がとっても良く、どんどん口に風味が広がっていくのが分かります。ホワイトチョコレートの甘さが寄り添う印象で、とってもやさしい甘さです。

黄色は「白あん × 柚子」。柚子の爽やかな香りをしっかりと堪能できて、白あんの持つまろやかな甘さとも見事な調和です。ソフトなマカロンの生地の食感も、この味が一番相性良かった印象です。

どれも個性的でオリジナリティ溢れるマカロンばかりですが、食べると文字のインパクト以上に味が美味しいことにきっと驚きます。
話題性もあるので、プレゼントで渡した時には会話も盛り上がりそうですよね。

和菓子が好きな人にも、洋菓子が好きな人にも、「和まかろん」おすすめです!
ナイスィーツ!