
和菓子女子
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介するこの連載。第39回目は、大分・お菓子のうめだの「佐伯むすめ」を紹介します。
おまんじゅうが大好きな私ですが、どうしても渋いイメージがありました。とてもおいしいのに、かわいさに欠けるものが多く、贈り物としてはなかなか使いづらいなぁ、と、もどかしい思いをしてきました。
おまんじゅうはあくまで自分で楽しむ用だな、と思っていた私にとって今回の「佐伯むすめ」は、そんなおまんじゅうのイメージを覆す、おしゃれでかわいい子達です。
大事に生まれ育った「はこいりむすめ」
「佐伯むすめ」をつくっているのは大分・佐伯にあるお店、お菓子のうめだ。創業60年を超え、「おいしいお菓子を追求すること」をコンセプトに贅沢な材料を、最近では地産地消にもこだわり、お菓子をつくっているお店です。
「佐伯むすめ」は、初代と二代目が菓子店の将来を考えたときに主力商品の創造が何より肝要と、お互いの知恵を総動員し数年かけて産み出した、思いの深い「はこいりむすめ」なんだそう。

それぞれにこだわりがぎゅっと詰まった佐伯の「五人娘」
「佐伯むすめ」には、5種類のおまんじゅうが入っています。
まず最初のおすすめは、うめだ秘伝のあんこが楽しめる「薄皮」。まんじゅうの表面から覗くあんこが「おいしいから早く食べて!」と訴えかけているみたい。とろっとやわらかいあんこがたっぷりと入っていて、あんこ好きにはたまりません!

甘じょっぱさにハマってしまったのが「みそ」。生地に地元の味噌が練り込まれています。ふわっとした生地と中のあんこがいい組み合わせ。あんこは透き通っていて、みていてうっとりしてしまいます。

そして和風スイートポテトのような「チーズ」。濃厚でねっとりした甘味のなさつまいもとクリームチーズがよく合う!こちらはあんこが使われていないので、あんこが苦手な人も楽しめるおまんじゅうです。

黒糖生地の「利休」は、いわゆる黒糖まんじゅう。と思って食べたのですが、黒糖の甘さがあっさりとしていて、とても食べやすく、お店自慢の「吟醸あん」により、他にはない特別なおまんじゅうに仕上がっています。

「抹茶」のあんこには因尾茶と抹茶をブレンドしたものが使われていて、あんこの緑も鮮やか。苦すぎず、甘すぎず、香り豊かなお茶の味わいを楽しめるおまんじゅうです。

それぞれ個性豊かな5つの味。気軽に食べやすい小ぶりなサイズ感でついつい食べ過ぎてしまいました…! かわいくて、おいしい時間を過ごせて、「これなら贈り物として使える!」と虜になった、楽しいおまんじゅうでした!