バレンタインデーに贈ったり、自分用に買ったりと、チョコレート好きにはたまらない季節ですね。国内外の有名なショコラティエが作るチョコレートが集まる祭典だったり……あっちもこっちもと、私もお財布の紐なんてあったっけ?という勢いですが、今日ご紹介するのはそんなチョコレートブームも起きていない時代から大阪で愛され、誰に贈っても喜ばれる生チョコレートです。
1982年創業、地元に愛されるお店「エピナール」
大阪、紅葉の美しい箕面の滝でも有名な箕面市、阪急箕面駅からすぐのところに小さな街のケーキ屋さん「エピナール」があります。
現在はチョコレート専門店も多く、チョコレートは専門店でという方も多いかと思いますが、そういう方にもぜひ知ってほしいのが、エピナールの生チョコレートの実力です。ケーキも人気ですが、今回ご紹介する「トリュフ・オ・ショコラ」はお店でも一番人気です。
私とエピナールの出会いは遡ること……1995年の1月です。
阪神・淡路大震災の2週間後、兵庫県芦屋市から大阪府豊中市に避難という形で引っ越しましたが、家具が一つもないビニール袋を積み上げた小さいトラックで、「被災地から来ました」と一目見てわかる引っ越しをしました。
その様子を見た下階の方が、玄関のドアに「何かあったらすぐにきてね」というメッセージと共に貼られていた周辺の美味しいお店の手書き地図。その地図にあったのが、このエピナールさんでした。
その後、階下の方がチョコレートを持ってきてくれて、家族3人はその差し伸べられた手の温かさとチョコレートの甘いひとときに本当に感謝しました。それ以来、今もこれを食べるとその時のことを思い出します。
という私の個人的なエピソードは置いておいて……
このチョコレートが好きすぎて何かにつけて贈り物にしたり手土産にしたりしているのですが、その度に誰に贈っても喜ばれています。
中でも、年間膨大な数の国内外の高級チョコレートを食べているチョコレート専門家の友人は「今まで知らずに損してたー!」と。思わず「でしょ?でしょ?」と、まるで自分が作ったかのように自慢してしまいました。
儚さを感じるほどのパリッとした食感とムースのようにとろける食感が心地良い
「トリュフ・オ・ショコラ」は常温で届くので、冷蔵庫で一度ひんやりさせるのが個人的におすすめです。枝のようなちょっとゴツゴツした生チョコレートが薄いチョコレートでコーティングされていて、その上から苦味の効いたココアパウダーがたっぷりまぶされています。
口に入れると一瞬、このコーティングされたチョコが歯に「パリッ」と当たった?今当たったよね?と思った瞬間、すぐに中の生チョコレートのふわふわな感じが口の中に広がります。
その生チョコレートも味は濃厚だけどムースのように軽いので、次から次に手が伸びてしまいます。実は今この記事を書いている目の前にもあるのですが、父がすごい勢いで食べています。次はもっと大きいのを買おうかと思ってしまいます。
サイズは、手作りのため本数にばらつきが生まれますが目安として今回ご紹介するLサイズは230g約70本入りですが、他にも小さいMサイズ(120g約36本)やもっと大きい3L(560g180本)というラインナップもあります。とりこになったらサイズアップがおすすめです。
繊細な技とその食感の変化は他にはない生チョコレートですが、チョコレート愛が強めの方からチョコレートをあまり食べ慣れていない方まで、どの世代の方でも「美味しい」と感じる直球のチョコレートです。
チョコレートが美味しい時期の贈り物として、エピナールの「トリュフ・オ・ショコラ」をおすすめします。