コシがないからおいしい!真っ黒なタレを絡めて食べる極太うどん「伊勢うどん」【三重県】

伊勢うどん ネギあり

うどんのおいしさと言えば「コシ」を挙げる方は多いかと思いますが、そのコシがないのに、おいしいと評判のうどんがあります。それが「伊勢うどん」。その名の通り、三重県伊勢市の名物です。独特の食感と味わいの麺、そして黒いタレで、「一度食べると忘れがたい」とお取り寄せする方も多いうどんです。

これまでにない食感の極太の麺

「伊勢うどん」の特徴は何と言っても、極太麺と黒いタレ。普通のうどんのようにツユに浸っているのではなく、麺に独特のタレを絡めて食べます。

約1cmほどの太さがある麺は、他のうどんと比べると「極太」。お箸で持ち上げると(と言っても極太なので、持ち上げられるのは数本ですが)、しっかりとした弾力を感じます。つるっとした舌触り、そしてとてもやわらかくてもちもちとした食感は、まさにこれまでにないもの。

伊勢うどん うどん持ち上げ

特に今回ご紹介している「かいだ食品」の伊勢うどんでは、麺の原料である小麦粉は三重県産のものだけを使っていて、昔ながらの本場の味を楽しむことができます。

たまり醤油と出汁で独自の味わいに

そして麺と同じく特徴的な黒いタレ。濃厚そうな見た目はそばつゆのような濃い塩味を想像させるのですが、実際に食べてみると予想外な甘みと旨みを感じます。

このタレの元となっているのが、たまり醤油。たまり醤油は、濃口、薄口など、他の醤油に比べて塩分量は少なく、またタンパク質の量が多めで、他にはない味わいの醤油です。そのたまり醤油にかつお節や昆布などの出汁を加えることで、伊勢うどんならではのおいしさを作り出しています。後味もまろやかで、意外なほどさっぱりしています。

伊勢うどんが食べられるお店はたくさんありますが、この出汁の違いが、それぞれのお店の味わいになっています。同じ伊勢うどんでも食べ比べてみると意外と違うんですよ。

トッピングは控えめに、シンプルに味わって欲しい「伊勢うどん」

コシのあるうどんを食べ慣れていると、初めて伊勢うどんを食べたときに「果たしてこれはうどんなのだろうか……」と思わず首を傾げそうになってしまうほどの新食感なのですが、タレを絡めて食べると不思議なくらいにクセになる味わいなんです。

だからこそ、トッピングは控えめにするのがオススメ。まずはそのまま食べていただき、そのあとネギを加えてみて、それでも何かが足りなかったら卵などシンプルなものを、という感じでトッピングしてみてください。

伊勢うどん ネギなし

うどん好きはもちろん、うどんにコシを求める人にも、ぜひ一度は食べてみて欲しいうどんです。

伊勢うどん ネギあり