白くてシンプルな箱に「ササササササササササ中」というロゴ。このロゴ、「サ」が10個と「中」で「サトナカ」と読みます(以下、「サトナカ」)。三重県伊勢市河崎にある「モナリザ」というカフェで売られている商品(お取り寄せもできます)で、中には一口サイズのクッキーが3種類、3枚ずつ入っています。

この「サトナカ」ですが、ロゴの遊び心がたのしいだけではなく、三重・伊勢の魅力がぎゅっと詰まっていて、とってもおいしいクッキーなんですよ。
神様のお食事を現代風にアレンジしたクッキー
「サトナカ」は、伊勢神宮の御神饌(ごしんせん)でもある「塩」「米」「酒」を現代風にアレンジしたクッキーです。
御神饌とは、お祭りなどで神様に献上するお食事のこと。伊勢神宮では御飯三盛、鰹節、魚、海草、野菜、果物、御塩、御水、御酒三献と品目が定められていて、朝夕に二度、「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」として約1500年もの間、続けられています。
「サトナカ」は、この御神饌と同じく、三重・伊勢に縁のある材料で作られています。小麦粉は三重県産の「あやひかり」、塩は神宮御塩田がある二見町の神前海岸で汲んだ海水から作った「岩戸の塩」を、そして酒粕は大台町にある元坂酒造の純米吟醸酒粕を使っています。

まんまるでかわいい形のクッキーはすべて手作り。噛るとさっくりとした食感とともに、口の中でほろほろと崩れていきます。
「酒」のクッキーからは、ふわっと酒粕の甘い香りがし、口に入れるとほんのりと酒粕の味わいがします。「米」はプチプチした食感がクッキーのさくっとした食感と混じり合い心地よく、「塩」は甘さがほどよく引き立つ絶妙な塩加減になっています。
3種類ともやさしくて素朴な味わいで、コーヒーや紅茶はもちろん、緑茶ともよくあいますし、大人から子どもまで、きっとよろこばれると思います。
伊勢旅行の思い出として、おすすめのクッキー
箱に描かれた「ササササササササササ中」というロゴとともに特徴的なのが、クッキーを包む紙。「中」という字を「サ」て囲んだ丸い意匠は、三重県伊勢市河崎の里中と呼ばれる地区で実際に使われていたものです。それをクッキーの包み紙や箱のロゴにアレンジ。その包み紙でクッキーを手作業で包んでいます。

パッケージから味わいまで、三重と伊勢の魅力と風習をしっかりと詰め込んだ「サトナカ」。手土産やギフトにお取り寄せするのはもちろん、伊勢旅行の思い出に直接購入するのもおすすめです。きっと旅のいい思い出のひとつになると思います。