
チーズライター・パン教室「ラ・ナチュール」主宰
チーズが美味しいお店はたくさんありますが、その中から特に「ここは行くべき!」というチーズ専門店をご紹介するこの連載。今回は毎日つい立ち寄りたくなるナチュラルチーズ専門店「アルパージュ」をご紹介します。
住宅街にある、暮らしのためのチーズ屋さん
アルパージュは、神楽坂のメインストリートから住宅地へちょっと入ったところにあります。オープンしたのは2000年9月。もう20年近くこの地に店舗を構える、チーズ好きによく知られている名店です。
店主の森節子さんがお店を開くにあたってこの地を選んだのは、住宅地だから。昔ながらの八百屋さんや魚屋さんのように、お店に来た方と会話をしながらチーズを選んでもらう。そして買って食べてもらった後、また次回来てくれた時に会話が生まれる……。そんな、暮らしている人、生活している人のためのチーズ屋さんでありたかったそう。
実は、森さん自身がそんなチーズ屋さんがあったらいいのにな、と思っていて、「無いなら自分で作ってしまおう!」と始めたお店だそうです(行動力すごい!)。
約250種類もの取り扱いで、チーズ好きも大満足!
アルパージュのショーケースには、チーズがぎゅうぎゅう!フランスはもちろん、イタリア、イギリス、ポルトガル等、ヨーロッパのチーズから日本のものまで、取扱チーズは約250種類にものぼるそう。
そして、並んでいるチーズには初めて見るものがたくさん! それに同じ名前のチーズでも、作り手さん違いや熟成会社違い等、かなりマニアックな品揃え(ロックフォールだけでも、作り手さん違いでなんと7~8種類も!)。どんなチーズ好きをも満足させるラインナップです。

中でも特に力を入れているのが、フランス、サヴォワ地方のチーズ。スイスやイタリアとの国境地帯でアルプス山脈の一部でもあるこの地方は、大型ハードタイプを中心とした山のチーズの名産地。
もともとチーズの仕事がしたかった森さん、この地で訪ねた熟成庫に並ぶ大きなチーズたちに圧倒され、「私が好きなのはこれだ!」と感じてお店を開いたそう。ちなみに店名の「アルパージュ」とは、夏の間、アルプスの山々で行う放牧のこと。サヴォワのチーズに魅了された森さんらしいネーミングです。

年に数回ヨーロッパへ飛び、サヴォアやバスク等、主に山岳地帯の生産者さんや熟成会社を訪ね、実際に目で見て、食べて、会話をし、どんなものが美味しくて現地で人気か?等の情報収集にも余念がない森さん。今なお、山のチーズへの愛情は尽きないようです。
ちなみに、ほとんどのチーズは産地からの直送。しかも少なめの量をこまめに空輸しているから、状態の良いものを状態の良いうちに販売できるそう。チーズのお値段は決して安くはありませんが、その高い品質や希少性、美味しさを考えれば、十分にその価値はあると思います。

会話を楽しみながらチーズが選べる魅力的なお店
取材時、お客さまがひっきりなしに訪れていた店内は賑やか。常連らしき人は「○○さんが来るからチーズを買いたいの」とか「この前のブルーが美味しかった!」等、会話を楽しみながらチーズを選んでいます。また初めてらしき人も、あれこれ相談しながらなんだか楽しそう。
そういったやりとりを楽しみながら、お客さんがチーズを選ぶ様子を見ていると 「あぁ、こういうのも買い物の醍醐味だよねぇ」と再認識させてくれる、そんなお店です。
夕飯用の肉や野菜を買うように、「今日のチーズは何にしよう?」なんて考えながら、毎日でも寄りたくなるアルパージュさん。チーズの品揃えも秀逸ですし、チーズまわりの美味しいものも充実していて便利。長年この地で愛されてきただけはある、魅力あふれるお店です。







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