南仏の名スイーツを焼き立てでいただける、ちょっと贅沢すぎる名店/メゾン・ダーニ(東京・港区)

おいしいマルシェ編集部が、いま気になるお店を徹底取材。おいしいものと、それにまつわる人たちの素敵なストーリーをお届けします。今回は、南仏の伝統スイーツで話題の名店が登場!

店名は、シェフのフランス修業時代の愛称から

看板商品ガトーバスク

シックなたたずまいのお店のドアを開けると、しあわせなバターの香りと、「こんにちは」というスタッフのみなさんのあかるい声――。東京・港区、美食の街としてもおなじみの白金にある「メゾン・ダーニ」は、2015年のオープン以来、テレビや雑誌など多くのメディアに登場する名店です。

メゾン・ダーニの看板

店名の“ダーニ”は、シェフパティシエである戸谷尚弘さんのフランス・バスク地方での修業時代の愛称。その戸谷シェフの焼き菓子やケーキを目当てに、近所の常連の方から、新幹線や飛行機で遠方から駆けつけるファンまで、朝7時のオープンからとぎれる間もなくお客さんが詰めかけます。

焼き立て「ガトーバスク」の食感、これはクセになります

ガトーバスクの皿盛り

お店の大人気メニューは、「ガトーバスク」(税抜450円)。バスク地方の老舗スイーツ店で修業した戸谷シェフ渾身の一品です。

スペイン産の上質なアーモンドをたっぷり使ったクッキー生地を香ばしく焼き上げ、中にはブラックチェリーのコンフィチュールがたっぷり。オーブンから出たばかりの温かい焼き立てをいただくと、まずは表面のカリカリ感、そして噛みしめると中のしっとり感、そこに甘酸っぱいコンフィチュールがジュワ~っと加わり、もうとまらなくなります…。この焼き立てのおいしさは、一度味わったらクセになります!

直径8cmほど、手で持って食べるのにもほどよいサイズのものと、ホールサイズのものから選べ、店内のカフェカウンターでは、朝ごはんがわりにこのガトーバスクを食べていく人もいるとか。ブラックチェリーのコンフィチュール以外にも、カスタード入りの「ア ラ クレーム」、チョコレート入りの「オウ ショコラ」、季節限定のフレーバーなどもあり、何度も足を運んでコンプリートしたくなります。

シェフの働く様子

1時間おき!に焼き上げるガトーバスクをはじめ、フィナンシェ、クロワッサンなど、お店にはオーブンから出てきたばかりの焼き立てが常に並びます。

「焼き菓子は、焼き立ての粗熱がとれたくらいの状態が一番おいしいと思うんです」と、焼き上がりを1つ1つ細かくチェックする戸谷シェフ。それでも、お店に並ぶそばから次々と売れていくので、シェフをはじめスタッフのみなさんは休む間もないほど。(取材にうかがったこの日も、平日の昼間にもかかわらずお店の外にまで行列が!)そのため、あらかじめ電話で目当てのスイーツを予約しておく常連さんも少なくありません。

マカロンバスク

マカロンバスク 24個入り

こちらは、おとりよせネットでも大好評の「マカロンバスク」(24個入り、税抜き2800円)。1つ2cmほどのかわいらしいサイズが1袋に2個。アーモンドの香りがたまらない、口に入れるとほろほろとほどけるようなやさしい、やさしい食感は、戸谷シェフがオーブンに付きっきりで仕上げます。「バスク地方で作られるこのマカロンバスクは、“マカロンの元祖”ともいわれる歴史あるものなんです」とシェフ。おなじみのパリ生まれの色とりどりのマカロンとはまた違って、どこか懐かしさも感じる逸品です。

しかも、缶にデザインされたぬくもりあふれるイラストは、シェフがバスク修行時代に現地の親しくなったアーティストの描き下ろし。ママが手作りのガトーバスクとマカロンバスクをふるまう、そんなバスクのストーリーが描かれたかわいい缶は(ママのエプロンに描かれた文字にも注目です!)贈り物にぴったりです。ウェディングの引菓子にも人気とか。

ケーキウィンドウ
焼き菓子の他にも、常時10種類以上のフレッシュなスイーツもお出迎え。なかでも、ベレー帽をモチーフにしたドーム型のケーキ「べレバスク」のシリーズは、そのシルエットとカラーリング、そして中身が緻密な層になっている繊細な味わいとアート作品のような見事な仕上がりです。

履歴書を手に老舗の門をたたいたフランス修行時代

シェフのインタビュー時の様子

パリでの修業中、偶然に訪れたバスク地方の街並み、そしてそこで食べたガトーバスクの味が忘れられなかったという戸谷シェフ。後に履歴書を持ってそのガトーバスクを食べた老舗「ミルモン」の門をたたき、伝統あるバスクのスイーツ作りを一から学んだそうです。

出窓の様子
ベレー帽

そんな戸谷シェフの“バスク愛”が隅々まであふれるメゾン・ダーニ。7本のストライプが印象的な「バスク織」をモチーフにしたインテリアに、壁やディスプレイにはバスクの風景を感じるアートやバスク名産のベレー帽、そしてBGMはバスク地方の仏語のラジオ…。遠く南仏でスイーツショップに入ったような気分です。店内のカフェスペースでスイーツを味わいながら、この雰囲気もぜひ楽しんで。

店内の様子

「焼き立てに近い状態で食べていただくのが一番です」

焼き立てを多くの方に食べてもらいたいという思いから、メゾン・ダーニのオープンは朝の7時。仕込みでお店には5時には入るという戸谷シェフ、お仕事を離れたリラックスタイムには、お子さんと遊ぶのが一番の楽しみとか。「この前は久々に動物園にも行きました。20年ぶりくらいでしょうか(笑)」

シェフの働く様子

「メゾン・ダーニでは、焼き菓子にとって一番よい状態でお出しできれば、と思っています。その香りや食感を楽しんでいただけるとうれしいです」という戸谷シェフ。シェフの理想の空間でいただく焼き立てガトーバスクの、カリッとした至福のひと口。この贅沢、絶対にお店で味わうことをおすすめします!

メゾン・ダーニの外観
メゾン・ダーニ
住所:東京都港区白金1-11-15 T・S白金 1F(東京メトロ白金高輪駅 徒歩3分)
電話:03-5449-6420
営業時間:7:00~19:00
定休日:火曜

(撮影:さくらいしょうこ)

 

ガスタのチーズケーキ
メゾン・ダーニの女性パティシエ―ル勝羅沙織さんが、バスクチーズケーキ専門店「GAZTA(ガスタ)」を7月5日(木)にオープン予定!世界有数の美食の街スペイン・サンセバスチャンにある名店「LA VINA(ラ・ヴィーニャ)」のチーズケーキを現地厨房にて学んだ、日本初上陸の本場の味を堪能して!
GAZTA(ガスタ)
7月5日(木)オープン予定
住所:東京都港区白金1-14-10-1F
電話:03-3440-7495 (7月1日開通予定)
営業時間:9:00~19:00
定休日:月曜

ABOUTこの記事をかいた人

おおのしゅんすけ(おいしいマルシェ編集部)

甘いものとマンガをこよなく愛するメガネ系ライター。あんこたっぷりのどらやきをつまみながら、とことんビターなビールを飲むのが、誰が何と言おうと至福のひととき。東京・池袋の「すずめや」さんがマイベストオブどら焼き。好きなマンガは『深夜食堂』。3巻に出てくるバターライスのお話が大好きで、何度まねしたことか。