こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
和菓子が大好きな私ですが、和菓子の魅力は見ているとなんだかやさしい気持ちになる、「和(む)お菓子」であるということ。この連載ではそんな「ついつい食べたくなってしまうような、おいしくてかわいい和菓子」をご紹介します。第2回目は、夏が待ち遠しくなる和菓子です。
夏限定の「ささらがた」
今回紹介するのは6月上旬~8月下旬に販売される「涼菓 ささらがた」。ささらがたとは漢字で「細形」と書き、細かい模様の織物の意味。私も今回初めて意味を知ったのですが、とても日本らしい美しい言葉だなと思いました。
涼しげな水色の包装紙にはそれぞれの味を表した「すいか」「れもん」「もも」のイラストが描かれています。開けるのがもったいない!と思ってしまうほど。かわいい包装紙思わず集めてしまいます。

どれから食べよう!ついつい悩んでしまう5種類の味
さて、箱を開けてみましょう!

カラフルで優しい色合い。ひとつひとつの箱がとてもかわいらしくてアクセサリーを並べている気分です。
すいか、れもん、もも、大納言に白小豆。食べる前に「どんなお菓子が出てくるんだろう?」とわくわく。ちなみに、すいか、れもん、ももの味が夏限定、大納言と白小豆は通年商品です。

箱を開けると眩しいほど綺麗なお菓子が飛び出してきました。
夏限定のれもん、すいか、ももは錦玉羹と呼ばれるお菓子。寒天を溶かして砂糖や水あめを加えて煮詰め、型に流し入れて固めたもので、透明感を表す和菓子として夏に多く見られます。
寒天を一番感じたのはもも。プリッとした食感です。羊羹に近い食感がすいか。種は小豆で表現されています。れもんは皮が入っていてとても爽やかな香りが漂いました。
どの味も想像以上にそれぞれの果物の味がしてみずみずしく、フルーティー。冷やして食べるとより夏らしさを味わえます。

「大人のプレミアム」というコンセプトで作られたささらがたはほっと一息、癒しのひと時を演出してくれます。食べた後の箱を飾って余韻も楽しんで見てください。
ささらがたの包装は手を汚さず気軽にお菓子が食べられるように工夫されているものの、やはり一度お皿に出して彩りを感じて欲しいなと思います。
夏は大好きな季節。今年の夏は何をしよう…!これから来る夏がより一層楽しみになる和菓子です。

和菓子女子