特別な日のケーキのようなデコレーションが美しい焼菓子／スイーツのプロのおすすめの焼菓子 vol.18

乳業メーカーの広報などの仕事を経て、ライターとして雑誌やwebで記事執筆のほか、フォトグラファー、百貨店の催事を企画する“スイーツプロデューサー”として、スイーツの新たな魅力を引き出し広めている。スイーツの中でも日常に寄り添って小さな幸せを与える存在の焼き菓子に着目。焼き菓子好きのサークル、焼き菓子の輪をInstagramで展開。

手土産や贈り物は、美味しさはもちろん、やっぱり見た目も大切。ありきたりのものではなく、さりげなく主張が感じられるもの、そして「ありがとう」や「おめでとう」など気持ちが伝わるものを選ぶのがポイントです。

美味しさだけではなく見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第18回目はメゾングラスアンジュの「カーニバル」を紹介します。

焼菓子と聞くと、素朴さを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、デコレーションに対するこだわりはケーキに匹敵するほどです！

4種のナッツと3種のドライフルーツがゴロリ！

まず、目に飛び込んでくるのは華やかなデコレーション。アーモンド、クルミ、カシューナッツ、ピスタチオ、クランベリー、アプリコット、プルーンが色とりどりに散りばめられています。

こんなに沢山の種類のナッツやドライフルーツが贅沢に使われている焼菓子は珍しいですよね。箱を開けた途端、その美しさに歓声が上がりそうです！

多彩な食感と味が奏でる贅沢感

土台となるのが、ガレットというフランス発祥のクッキーに、ダックワーズを重ねたオリジナルの生地。ガレットの周りの食感はサクサクで中心部がしっとり、ダックワーズの食感はカリカリ！厚焼きの生地を噛みしめると、さまざまな食感が重なります。

口いっぱいに広がるバターの芳醇な香りに、ナッツの香ばしさやドライフルーツの凝縮された甘味、そして上に流し込まれたキャラメルソースのビターな風味が全体を引き締めます。味と食感共に多彩な表情を見せ、最後まで食べ飽きません。

切り分けてみんなでシェアすればハッピーに♪

長さは18cmほどのサイズで、好きな大きさに切り分けて食べることができるので、複数人でシェアするシーン向け。ご家庭で楽しむのはもちろん、人数の多い訪問先やホームパーティーなどの手土産としても活躍してくれます。

2～3cm幅に切るのがオススメですが、プチ贅沢な気分に浸りたい時は思い切って厚切りにしてみてください！

特別な日を彩る華やかなお菓子がきっと見つかる「カーニバル」

「メゾングラスアンジュ」は神奈川県横浜市青葉区にある2002年にオープンしたパティスリー。2018年4月に代替わりをし、東京・吉祥寺「レピキュリアン」やフランスのレストランなどで腕を磨いた小針悟シェフがオーナーを務めます。

初代シェフの思想を受け継ぎながらも、洗練したフランス菓子を取り入れるなどブラッシュアップを図り、地元でますます愛される店となっています。

今回ご紹介した「カーニバル」は、「記念日の贈り物としても選んでいただけるような華やかなものを」という想いで作られた、同店のオープン時に開発された焼菓子。その見た目と味が評価され、2014年に第26回神奈川県名菓展菓子コンクールで最優秀賞を受賞し、神奈川県指定銘菓にも認定されました。ノーベル化学賞受賞記念パーティーにも使用された実績があります。

そんな特別感のある「カーニバル」だから、渡すだけでも心づかいが伝わるでしょう。家族や友人など大切な人に、気持ちが伝わる「カーニバル」を贈ってみてはいかがでしょうか。

カーニバル／メゾングラスアンジュ