横浜のケーキの名店「ベルグの4月」は、1988年創業以来、地元の方から愛される洋菓子店。店名の由来は、創業者の山本氏がスイスで務めていた「オテル・デ・ベルグ」のベルグと、新たなスタートの季節を意味する4月とを合わせた名前です。あとを継ぐのは、山内 敦生シェフ。ルクセンブルグのオーバーワイスやフランス・リヨンのPâtisserieChocolatierSÈVEで修行され、山本氏のエスプリを引き継ぎシェフパティシエとして活躍されています。
2007年からアイスクリームの専用工房を設け、アントルメ・グラッセ(アイスケーキ)作りの先駆者的存在のお店でもあります。全国配送も早くから始められ、アントルメ・グラッセの名前を広めました。
以前、山本氏から伺った話では、
「ジュネーブのホテルでよくアイスを作っていました。その頃の経験もあり、このアントルメ・グラッセをお店で作ることが、以前からの夢だったんですよ。20周年を機会に、始めることにしました。アイスクリームに安定剤は入れていません。卵黄を入れることで、グラッセも安定しますから。シャーベットは入れないと分離していきますが、アイスクリームには一切いれません。ちなみにグラッセの生地であるアパレイユを安定させるには一晩寝かせます。こうやって一手間かけることで、安定したアパレイユになります。 作ってすぐにアイスにすると、ポサポサになってしまいますから。」
こうした山本氏の意思を受け継ぎ、安定剤を極力入れず、素材の味わいをいかし、口に含むとスッと消えていく口どけと、後味のよさが魅力のアイスケーキができました。
「トロピカルマンゴー」はマンゴーの芳醇な風味とパッションフルーツのキリッとした爽やかな酸味が重なり、初夏に楽しみたい!
アイスの重さに耐えるサクッと軽いココナッツの生地も、食感と風味のアクセントになり、一つの完成されたケーキとしてバランスよく楽しめる魅力的な味わいです。
アントルメ・グラッセが、じわじわと広まりを見せていますが、ベルグの四月の存在は大きい!ホームページも新しくなり、以前よりお取り寄せしやすくなりましたね。やはり今一度、お薦めです!

(スィーツコーディネイター)